登録情報
|
シェイクスピアが作中の登場人物になりきる能力は尋常ではない。他の作家たちなら、作者が登場人物の口を借りて自分の思いを代弁している、と感じさせる箇所に必ず出会うものだが、シェイクスピアにはまったくこれがない。彼の人物たちはめいめい自分の立場を主張し、しかもそれが圧倒的な説得力を持っているので、観客である私たちはいずれを重視していいか判断に迷ったり、また作者シェイクスピアの創作意図に疑問を抱いたりする。シャイロックは本当に悪役なのか? ヴェニスの商人たちは本当に正義なのか?
それにしても驚くべきは、シェイクスピアの鋭い観察眼である。シェイクスピアに触れる楽しみ,これは彼の世界を見る眼の凄さに触れることだ、と言い換えてもいいだろう。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|