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ヴェトナム新時代―「豊かさ」への模索 (岩波新書)
 
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ヴェトナム新時代―「豊かさ」への模索 (岩波新書) [新書]

坪井 善明
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 861 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 1,890

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ドイモイ(刷新)政策採用から二十余年。米国と国交を正常化し、ASEANやWTOへの加盟も果たして国際社会への復帰を遂げた今、ヴェトナムはどこへ向かっているのか。未曾有の戦争の後遺症を抱えながら、一方でグローバル化の波にさらされる中、ひたむきに幸福を求める人々の素顔に迫り、日越関係の明日を展望する。

内容(「MARC」データベースより)

米国と国交を正常化し、国際社会への復帰を遂げた今、ヴェトナムはどこへ向かっているのか。戦争の後遺症を抱え、グローバル化の波にさらされる中、ひたむきに幸福を求める人々の素顔に迫り、日越関係の明日を展望する。

登録情報

  • 新書: 258ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/8/20)
  • ISBN-10: 4004311454
  • ISBN-13: 978-4004311454
  • 発売日: 2008/8/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
94年に同じ岩波新書で出されたベトナム事情紹介の続編的な著作。とはいえ、この間にベトナムは政体以外は激変してしまったので、新作といっても違和感はない。経済発展へ好条件がそろうが、「敗者」である南部の発展を先行させていいものか、北部にはジレンマがある。共産国家になってたかだか30年あまりの南部では、共産党員になることは名誉なことではないし「勝者」として国家運営を独占したいが、国民統合の建前から「敗者」の南部からも国家主席、首相などの国家の代表を出している。

建国の父・ホーチミンの伝記に1章が割かれている。現行体制である共産国家を語る上で、欠かせない人物であるのかもしれないが、1章で終わらせるにはもったいないし、「現代ベトナムを語る」という上では倉庫から引っ張り出してきたような唐突さもあり、帯に短したすきに長しという感想を持った。

著者独自の日本語訳を施した政府機関や、新指導部プロフィール、政治局員一覧など重宝するデータも多く、共産主義体制の展望や経済改革に伴う貧富格差の増大、少数民族政策など、ベトナム固有の問題を重視しつつも全体的に手堅くまとめている。ベトナム戦争の後遺症も紙幅の許す限り、丁寧に紹介されている。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ベトナムの今 2008/9/14
形式:新書
 ドイモイ路線以後、中国ほど近くもなく、インドほど存在感もないものの、ベトナムの重要性は年毎に強まっている。本書はそんなベトナムの今を、統治体制から経済状況、そして戦争の影まで含めて網羅的に語る良書だ。同国に興味があるという人には最適の入門書といえるだろう。
 民主化と一党独裁、WTOと計画経済といった、社会主義国共通のジレンマは想像通り。だがベトナム戦争という内戦の分断が今に残るという話は意外だった。かつて南部を征服した北部は社会主義と言う価値観の中で支配者たりえたが、市場主義移行後は、アクセスに優れ、資本主義の蓄積が残る南部にイニシアチブが移り、格差が拡大し続けている。また日本との付き合いは古いものの、日本の画一的援助、そして最近の内向き傾向(『パラダイス鎖国』に詳しい)により、徐々に日本の存在感は低下しつつあるといった指摘には「ああベトナムでもか」と思わずため息が出てしまった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 小僧 VINE™ メンバー
形式:新書
1994年に『ヴェトナム 「豊かさ」への夜明け』を上梓している著者がその後のヴェトナム情勢を経済、共産党一党支配体制、対外関係、そして格差の拡大といった様々な視点からフォローする。グローバル化の波に飲まれ激変するヴェトナムの姿がある一方で、ヴェトナム戦争の傷跡は今なお残り、枯葉剤被害は第三世代にまで及びつつあるという事実がある。ヴェトナムの今を知るには格好の入門書だと言える。

個人的に興味深かったのは「第六章ホーチミン再考」である。一般にホーチミンは「共産主義者か?それとも民族主義者か?」といった枠組みで議論される傾向がある。しかし、著者はそのような使い古された枠組みではホーチミンを生身の人間として内在的に理解することはできないのではないかと問う。著者はホーチミンの生涯を伝記的にフォローしつつ、彼の思想に見られる「共和国」の思想、「共和国精神」に注目する。著者によれば、ホーチミンは「新しい人間」を作り出すために「革命」を遂行した「共和主義者」であったという。確かに30年に及んでフランスはじめ海外で生活した体験から紡ぎだされたホーチミンの思想は「共産主義者か?民族主義者か?」といった二項対立では括れないのかもしれない。新書の中の一章分の紙幅では議論が十分になされているとは言い難いが、ぜひ別の機会に著者によるホーチミン論を展開することを期待したいと思う。
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