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27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
男前な人々,
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レビュー対象商品: ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC) (コミック)
連載中のコミックってレビューが難しいと思いません?それでもガマンできずにポスト中。 現実志向と内面志向のブレが、かつて「プラネテス」では一人の人物の葛藤として描写 されていましたが、本作では、それぞれ登場人物に配され、それぞれの人物の時間軸上 に配され、それぞれの人物が葛藤していて、ずっと物語に厚みを与えているような印象。 本巻では王子様がついに目覚めます。 目覚めた後の怒りの強烈さは、キノコ喰ってバーサーク状態な戦士すらたじろがせるほど。 安楽なゆりかごの中の惰眠から目覚め、「父」たる主に挑むその峻烈さは、ちょっと感動的 (関係ないけどキリスト教者の実存を見つめ続けた哲学者もデンマークの人だったりして)。 まったくもって連載中のものをレビューする難しさと同義ではあるのですが、今後の展開に 目が離せません。 いうまでもなく創作ではありつつ、現在の私たちは、デーン人のイングランド支配が、やがて アングロ・サクソンとノルマンの混交により駆逐(?)されていった経緯を知っています。それを 踏まえて、いうまでもなく創作でありつつ、さらには短い時間帯の局所的な出来事の描写 でしかないにもかかわらず、なんか悠久の流れを感じてしまいます。 これって、優れた物語である、ってことでは?とか思ったりします。 とりあえず私はアシェラッドが好き。 【蛇足】 これ、もう翻訳して世界に発信されているんだろかしら? まだなら、是非やるべきではないか、と。
29 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
主人公大活躍?,
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レビュー対象商品: ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC) (コミック)
この巻をもってトルケル篇が終了した。クヌートが夢の中で涙と鼻水を垂らして泣き、 未熟なトルフィンは空を舞って雪の中に消える。 キノコで狂い見境無しのビョルンと、重症のアシェラッド、 そして立ちはだかる強敵トルケルに勝てるのか? 全ては作者の十八番である『愛』が解決した。 しかしその愛の形は最も優れ、最も虚しいものなのかも知れないが。 トルケル戦でようやく主人公らしい活躍を見せたトルフィンだが、 ツメの甘さでクヌートに全てを持っていかれる始末。 それもまた素晴らしい。 さて次巻からの展開に期待が高まる。 巻末には恒例の「トルフィンの航路」と アフタヌーン本誌にも掲載されたオマケ漫画 熊谷氏の「うろおぼえ う゛ぃんらんど・さが」が 某先生に恐れ多くも載っている。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
愛と言う最果て、闘争と言う救済,
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レビュー対象商品: ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC) (コミック)
愛とはなんだろうか?と長年疑問に思っている。その割には私自身、愛と言う言葉をよく使う。 単純に「好き」という意味で。 私だけでなくマスメディアでも「愛」の大安売りで、それさえ言えば全て片付いてしまうほどである。 だがしかし、実生活で愛に遭遇しているかといえば、よく判らない。 常に私たちは条件付の愛と付き合っている。 恋人や夫婦間の愛はもちろん、親子の間でだってそうだ。 ましてや赤の他人との間など…。 そのように手前勝手で強欲な感情の捌け口を私達は陶酔とともに「愛」と言うのだ。 あるいは何らかの取引として耐えざるを得ない状況を自らに納得させるために「愛」と言ってみるのだ。 そして、いつも「愛」には陶酔がついて回る。 しかし、本作で遂に語られる「愛」とは、そのようなものではなかった。 陶酔を寄せ付けない厳寒の地平であった。 私はその事に納得し、安らいだ。 私はもう、「愛」に悩まされずとも良いのだ。 自らの冷血ささえ許すことが出来る。 この物語は、遠い昔のヴァイキングの話しでありながら、現代に暮らす私達の物語でもある。 最果ての地で、自由競争の名の下に、差別と闘争を繰り返す私たちの物語だ。 大槻ケンヂじゃないが『戦え。何を?人生を!』と言う訳だ。
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