多くの方が指摘するように、このセットの仕方はファンとして落胆せざるを得ないものだ。
名画と呼ばれる作品群がことごとく廃盤している状況下で、再販に何とかこぎつけてくれた事には感謝する。
が、いつでも観られるような映画ばかり繰り返しキャンペーンをして叩き売りを続けるメーカーなら、版権を持つ名作をいつでも見られる状況にすることで社会に還元するのは、申し訳ないが、当たり前のことだと思う。
なぜなら映画会社だからだ。芸術を扱っていると言う自覚を持ってもらいたい。
翻ってこのボックスセット。
ヴィム・ヴェンダースを好きな人間が扱っているとは思えない杜撰なまとめ方。まさに「セット売り」の何モノでもない。
映画会社の人間が決して映画を愛しているわけではないことが、ビシビシ伝わってきて吐き気がしてくる。
『10ミニッツ・オールダー』でメガホンをとった、巨匠と呼ばれる監督たちの、一体何人の作品が何の支障もなく見れるだろうか。
特にビクトル・エリセ。版権は同じ東北新社だが、もはや彼の作品は日本では見られないのである。
本には『復刊ドットコム』というサイトがあるが、映画DVDにはそれがない。
私のような憤りを感じている映画ファンも多いはずだが、何とかその声をまとめ上げてメーカーにぶつけてやりたいもんだが・・・