ヴィトゲンシュタインの伝記映画です。
オーストリアの大富豪の息子として生まれる。
兄弟姉妹は、男5人、女3人の8人。
ヴィトゲンシュタイン家は多数の芸術家・・メンデルスゾーン、ブラームス、マーラーの音楽家や、
クリムト、ロダン、ハイネなどの画家たちを庇護していたこと。
ヴィトゲンシュタインの伝記としてのエピソードは、
一部、デフォルメされているように思いますが、
非常にコンパクトに表現されています。
哲学の恩師、バートランド・ラッセルが、生涯変わらず庇護した話は有名ですが、
経済学者のジョン・メイナード・ケインズが、ラッセルの協力依頼を受け、
ヴィトゲンシュタインのケンブリッジでの生活をサポートした様子が描かれていました。
しかも、他の伝記映画と異なって、この映画が本格的である点は、
ケンブリッジ大学でのヴィトゲンシュタインの講義シーンが登場するところです。
前半は、「論理哲学論考」の世界観、
後半は、言語ゲームから未完「哲学探究」あたりが立ち上がる場面
を表現しています。
この部分の脚本が、テリー・イーグルトンさんであることが、
この映画の一番の推しどころです。
映画全体の雰囲気は、
舞台演劇チックで、ドイツ映画の雰囲気が漂う・・・でも、イギリス映画でした。