本作は、コンサートやTV番組でのステージ、PVの盛り合わせで映像面からロキシーの72年から82年までの、まさにスリル満点のロキシーの歴史を映像面で振り返る好企画。ディスク1に72年から76年までのいわゆる第1期を代表する18曲、ディスク2に79年の復活から82年までの第2期を代表する18曲+2曲(ボーナス映像としてザ・メイン・シングとアヴァロンのPV)の映像をそれぞれ撮影年の順に収録している。このうち、ディスク2は「オン・ザ・ロード・ライヴ1979」と「ザ・ハイ・ロード」からそれぞれ4曲を収録し、またPVが多くなるので、「オン・ザ・ロード・ライヴ1979」と「ザ・ハイ・ロード」(それぞれお薦めの作品)を既に持っている人には面白みが足りないかもしれない。もっとも、ディスク2、#1はBBCのABBA in Switzerlandに出演したときの「ダンス・アウェイ」で、これは貴重。しかし、本作の魅力はディスク1の方が上回っている。#1〜7がイーノ在籍時の映像で、フェリー、マンザネラ、マッケイ等の衣装やメイクがグラム・ロック華やかし時代を感じさせる。そして75年ロンドン・ウェンブリーでの1曲(#13)、76年のストックホルムでのライヴ・ステージ5曲(#14〜18)が圧巻。フェリーがGIルックをしていた頃で、彼は口ひげをはやしていたのですね。エディ・ジョブソンが透明ヴァイオリンをかき鳴らす「アウト・オブ・ザ・ブルー」を目にできるだけで本作を買ってよかったと思う。この素晴らしいディスク1、#13〜18の曲目だけ紹介しておこう。ボウス・エンズ・バーニング、ザ・スリル・オブ・イット・オール、マザー・オブ・パール、ナイチンゲール、アウト・オブ・ザ・ブルー、そしてストリート・ライフである。