当時、他のジャクソンズのメンバー兄弟にとって気の毒だったのは、まさにその2年前からスリラーでバカ売れしていたマイケル・ジャクソンが在籍していたことだったと思います。
本来ジャクソン5として活動していて、70年代後半からジャクソンズに改名、5人組で「ヴィクトリー」「トライアンフ」という、質の高い力作を出して来たのに、マイケルがクインシー・ジョーンズと組んで作ったソロ「オフ・ザ・ウォール」や「スリラー」のおかげで「ジャクソンズ」=「マイケル・ジャクソンとその兄弟のバンド」というくくりで意識されてしまったかもしれません。てか僕はそうでした。
バンドとしての作品を前面に出す意図なので、マイケルのメイン・ヴォーカルが入っている曲は「Torture」「Be Not Always」「State of Shock(D/w:ミック・ジャガー)」のみです。マイケル追従だったファンはここでガッカリしてしまうかもしれません。
でも発売から20年経った今なら聴けますよ。ジャッキーやジャーメインなど、他のメンバーも頑張っているし、やっぱり「売れる」「Popな」質はキープしてますし、ここらの他メンバーの曲の中に、やはりマイケルの動的な「State of Shock」であり静的な「Be Not Always」が際立って来ることも再発見できると思います。