内容紹介
「文学のなかで最も繊細かつ人間的な分野である伝記文学が、イギリスでは雇われ職人の手に任されている。すばらしい伝記を書くことは、すばらしい人生を送ることと同じくらいむずかしいということが、まったくわかっていないのだ。イギリスでは、分厚い二巻本の伝記になって死者を記念するのが慣例になっている・・・・・・まるで葬儀の行列みたいな見慣れた光景であり、のろのろした野暮ったい雰囲気までそっくりだ。なかにはほんとうに、葬儀屋が自分の仕事の最後の仕上げとして書いたのではないかと思いたくなるような伝記さえある。
適切な簡潔さを保つこと。つまり、余分なものはすべて排除し、重要なものは何も排除しない簡潔さを保つこと。間違いなく、これが伝記作家の第一の義務である。第二の義務は、これも間違いないが、伝記作家自身の精神の自由を保つこと。伝記作家の仕事は故人を賛美することではない。伝記作家がなすべきことは、主題となる人物に関する事実を、自分の理解に従って明らかにすることであり、これこそ私がこの本でめざしたことである・・・・・・〈私は何も押しつけないし、何も提案しない。ただ事実を示すだけだ〉」(ストレイチーの序)。
本書『ヴィクトリア朝偉人伝』は〈伝記を変えた伝記〉と絶賛され、久しく伝記文学の古典の位置を占めてきた。それぞれヴィクトリア朝を代表する偉人たち―行動的な女性・教育者・軍人・聖職者の人生の軌跡を簡潔かつ辛辣に描いた本書は、知的な読書人にとって無類に面白い〈文学的読み物〉であろう。
適切な簡潔さを保つこと。つまり、余分なものはすべて排除し、重要なものは何も排除しない簡潔さを保つこと。間違いなく、これが伝記作家の第一の義務である。第二の義務は、これも間違いないが、伝記作家自身の精神の自由を保つこと。伝記作家の仕事は故人を賛美することではない。伝記作家がなすべきことは、主題となる人物に関する事実を、自分の理解に従って明らかにすることであり、これこそ私がこの本でめざしたことである・・・・・・〈私は何も押しつけないし、何も提案しない。ただ事実を示すだけだ〉」(ストレイチーの序)。
本書『ヴィクトリア朝偉人伝』は〈伝記を変えた伝記〉と絶賛され、久しく伝記文学の古典の位置を占めてきた。それぞれヴィクトリア朝を代表する偉人たち―行動的な女性・教育者・軍人・聖職者の人生の軌跡を簡潔かつ辛辣に描いた本書は、知的な読書人にとって無類に面白い〈文学的読み物〉であろう。
内容(「BOOK」データベースより)
ナイチンゲールは本当に“ランプを持った貴婦人”だったのか?アーノルド博士からゴードン将軍、マニング枢機卿まで、偉人たちの実像に迫った評伝の古典。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ストレイチー,リットン
1880‐1932。イギリスの伝記作家・批評家。ヴァージニア・ウルフやE・M・フォースターらと共にブルームズベリー・グループの一員として、ヴィクトリア朝の文学・思想を批判し、現代的なスタイルを創出した
中野 康司
1946年に生まれる。東京外国語大学卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学教授を経て、青山学院大学英米文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1880‐1932。イギリスの伝記作家・批評家。ヴァージニア・ウルフやE・M・フォースターらと共にブルームズベリー・グループの一員として、ヴィクトリア朝の文学・思想を批判し、現代的なスタイルを創出した
中野 康司
1946年に生まれる。東京外国語大学卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学教授を経て、青山学院大学英米文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)