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ヴィクトリア朝の性と結婚―性をめぐる26の神話 (中公新書)
 
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ヴィクトリア朝の性と結婚―性をめぐる26の神話 (中公新書) [新書]

度会 好一
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヴィクトリア文化は性を抑圧する文化であり、性に対するとりすました淑女ぶり、お上品主義である―このような考え方は、今世紀のみならず、当時からすでにあった。「中流階級の女たちは不感症に育てられる」「娼婦に落ちたら死ぬまで娼婦」「避妊を知らない」「未婚の母は召使に多い」など、本書は現在まで多くの人が受け入れている「神話」を26とりあげ、その虚構性を当時の日記や書簡、新聞の投書や漫画などの資料を通して検証する。

登録情報

  • 新書: 246ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1997/04)
  • ISBN-10: 4121013557
  • ISBN-13: 978-4121013552
  • 発売日: 1997/04
  • 商品の寸法: 17.8 x 11.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 131,740位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
ビクトリア朝イングランドといえば、禁欲と頽廃が入り交じった文化。イギリスの貴族といって思い浮かぶイメージは大抵ここからですよね。なんとなく、大陸ヨーロッパとは少しおもむきが違った清潔な美しさ、みたいなビジュアルイメージが先に立ちます。本書は、特に性と恋愛と結婚について、そうした漠然と抱かれているヴィクトリア朝のイメージ(=神話)をひとつひとつ検証していきます。文献資料の豊富な引用に語らしめるというアプローチが、その検証にリアリティを持たせている。貴族や中流階級だけでなく、庶民のことにもきちんと目配りしてあります。全体として言えるのは、古今東西いずこも同じだなあということ。ヴィクトリア朝の女性も性欲のない人形ではなく生身の人間だったし、恋愛と結婚はお金のことと密接に絡んでいて、男は妻を家に閉じこめて買春や愛人に走って、妻はこっそり不倫する。レディは高望み、若い男性は収入が少ないから、そんなレディを養う結婚なんてとても無理だとうじうじ、なんていうところも、現代の日本と似ている気がします。全体としての意図はシンプルで分かりやすいですが、構成としてはひとつひとつの短いトピックが独立しているので、段階を追って大きな主張を組み立てて行くのではない分、少し中だるみしてしまうかも。トピックは興味深いし、文章も読みやすく、引用が多くてメリハリがあるので、ヴィクトリア朝に興味がある人なら一気に読めてしまうでしょう。個人的には、それでもやはり女性は男性に比べて厳しい立場におかれていたんだということを、もっと強調してほしかったです。
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