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ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集
 
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ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集 [単行本]

高橋 康也
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

愛する少女を「7歳」にとどめておくという不可能を達成するために、一方では2つの「アリス物語」を書き、もう一方では写真という新技術を使う…。ルイス・キャロルが写した少女たちのポートレート。88年刊の新版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 康也
1932年、東京生まれ。東京大学英文科卒。東京大学名誉教授。2002年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 99ページ
  • 出版社: 新書館; 新版 (2003/11)
  • ISBN-10: 4403010423
  • ISBN-13: 978-4403010422
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 24.5 x 19 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
アリス物語でハンプティ・ダンプティは

「7歳で止めておきなさい〜一人じゃ無理だけど、

二人でならできるさ。適当な手助けがあれば…」

と言うのですが、7歳で歳を止めるには「死」以外に

キャロルのとったような「物語の中で、写真の被写体として、

永遠にその世界の中で7歳」という設定も可能だ。

「二人でならできるさ。適当な手助けがあれば…」

というのは当時、プロ顔負けの写真術を持っいて

「不思議の国のアリス」で成功したキャロル自身の

(文と写真に残す)手助けとも受け取れる。

この写真集はキャロルの文章以外での、永遠の「少女」

封じ込めの集大成です。

最後のほうには少女のヌードの写真が出てきます。

死体のようなポーズをとらせて「死=永遠の少女」

「写真=永遠の少女」のダブルイメージで表現している

のでしょうか!?

この本は「全て少女の写真」という構成ではありません。

「キャロルと写真」「ヴィクトリア期の思想」などの文章、

少女以外(家族や友人)の写真なども含まれています。

当時の髪型や衣装などに興味がある方にもお薦めです。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
『アリス』の作品執筆だけでなく、写真家という側面をも持つルイス・キャロル。そんな彼の写真集が出るということは、彼自身の魅力もさることながら、彼の写真にも非常に魅力があるということでしょう。この写真集はアリス・リデルだけでなく、キャロルと交友のあった少女達の写真がふんだんに収められ、さらにヴィクトリア朝の闇の部分までを写した写真まで収められています。
このレビューは参考になりましたか?
33 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By illusia
形式:単行本
確か「ナンセンス詩人の肖像」だったかと記憶しているのだけれど、種村季弘さんがルイス・キャロルの残した写真を何枚か見て、それとは一見わからないように隠されていた犯罪的なまでもの密室的エロティシズムを嗅ぎ取り、驚愕されていたことがあった。…なーんてココに書くとナニか違うものを想像されそうですが(笑)、いやそうじゃないんです、別に、現代風俗からみても格別に卑猥な写真というわけでは「全然」なく、その少女を撮ることにかけた狂気じみた執念のすさまじさがナマに伝わってきてしまうので、それに驚いたという話。まぁそう深入りせず、単純にカワイイ少女の写真集として本棚に並べておくというだけでも、十分に価値はあるから心配無用です。買いましょう。(笑)
キャロルは少女たちに乞食の格好をさせたかと思うと、娼婦を思わせるようなイメージで撮影したり、服を着ていたりいなかったりと、様々なポーズ要求したようなのだが、その当時の技術で今現在もなお鑑賞に耐える写真を残した(少女たちは、かなり長い時間をジッとしなければならない)ことは、当時の写真技術云々といった次元に話を限っても十分に驚異的だ。が、それよりも、そのエネルギーが全て純粋理性からでてきのか否かという事にツイツイ興味がいってしまう、つまり、そういう写真なワケだ(笑)。
部屋の隅や袋小路のような場所が好まれるのも、そうした嗜好と関係しそうだ。少女たちは、人気無く、逃げ先無く追いつめられたような雰囲気の中で、何時間もカメラ(つまりはドジソン先生の眼!)にじっと凝視され続けなければならないのだから。
種村氏は更に、レンズを大事そうに抱え込んで磨いているキャロル自身のポートレートを特に指してオオナニストとの相関を指摘したのだが、つまり、一見では他愛ない少女たちが愛らしく写っているだけのようであっても、その実、写っているのは全てキャロルの自己愛のヴァリエーションなのかもしれないということですな。
澁澤さんがベルメールを、「すべての人形愛好者にとってと同じく、狷介孤独な芸術家ベルメールにとっても、女はイヴのように男の体内から出てきた存在であり、無意識の近親相姦コンプレックスの対象であり、そしてまた、隠された強烈な自己愛の変形であった」と言っていたのを思い出した。キャロルにとっては実在の少女を写真に撮ることが、変形した自己愛の現れなのかもしれないね。
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