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ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王” (中公新書)
 
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ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王” (中公新書) [新書]

君塚 直隆
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 903 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

植民地を世界各地に築き、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリス。18歳で即位し、この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリアである。後に「君臨すれども統治せず」の確立期と言われ、女王の役割は小さいとされたが、実態は違う。自らの四男五女で欧州各王室と血縁を深めた女王は、独自外交を繰り広げ、しばしば時の政権と対立した。本書は、全盛期の大英帝国で、意思を持って戦い続けた女王の実像を描く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

君塚 直隆
1967(昭和42)年東京都生まれ。90年立教大学文学部史学科卒業。93~94年英国オクスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。97年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。98年より立教大学、東京女子大学、中央大学非常勤講師、東京大学客員助教授などを経て、2001年より、神奈川県立外語短期大学助教授。2007年より同教授。専攻、イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 288ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/10)
  • ISBN-10: 4121019164
  • ISBN-13: 978-4121019165
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
女王の一生を描いた良書。学者であるにもかかわらず、物語(とまではいかないまでも)のような平易な文章を書けるのも、実力のうちだろう。
この時代のイギリスの状況やヨーロッパの国家間関係もよくわかる。
ワケの分からない新書が横行するなかで、かなり充実した内容。
さすが中公、といったところか。。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
ヴィクトリア女王の時代といえば英国の全盛期で、選挙権の拡大、政党政治の確立と偉大な首相を擁したこと等を世界史で習ったことしかなかったが、64年の治世の間に政治面・王室内ともに様々なことがあったことを本書は教えてくれる。一番興味深かったのは、夫の死後スコットランドのパルモラル城等に長期間滞在してロンドンに姿を現さず、新聞・雑誌に影響される世論が女王に批判的になり、王室不要論まで出たこと。まるで映画「クィーン」と同じではないか。パルモラル城に滞在して内政・外交について思索を巡らす場面、女王が組閣の大命を下す場面、首相等との駆け引き、ロンドンに姿を現すとたちまち世論を味方につける様子等、「クィーン」を観た人は似た場面を思い出しながら、観ていない人は事前の知識として、本書を楽しむことができよう。同じことは映画「麦の穂を揺らす風」の前奏曲となったアイルランド政策についても言える。また、女王がインド「帝国」創設にこだわった理由は欧州における「皇帝」の持つ意味合いを知る人には納得がいくことだろう。歴史が女王に流れ込み、そこからまた新たに展開したように私には思えた。

女王はまた、英国を大国たらしめるために、欧州では台頭する独、露の増長を警戒しつつ安定に努める一方、欧州外では植民地獲得に積極でありつつも、植民地が大英帝国を支えていることに自覚的であった。長年ライバル視してきたビスマルクとの晩年の交流等、心に染みるいい話も多い。そして、母、祖母、曾祖母として夫亡き後の40年間王室を牽引し、欧州の主な王室と縁戚関係を結ぶことにも巧みであった。本書は日誌や手紙・電報から女王の肉声をふんだんに盛り込んで英国の黄金時代を築いた女王の事跡をほとんど漏れなく紹介してくれる一級の書物である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:新書
立憲君主政治の代表格たるイギリスのことであり、どうしても「君臨すれども統治せず」と言う言葉が染着いていました。
ですから、ヴィクトリア女王の時代が「太陽の沈まない帝国」の時代であるとしても、「女王」の力と言うものはそれほどないだろうと思っていました。
ところが、この本を読んでいく内に、そうした先入観念が一気に吹き飛ばされました。

64年間と言う長きにわたる在位の期間は、並の人間ではとても考えられない大変な「重労働」だったでしょう。
イギリス、いや大英帝国の国民の期待を一身に受けていたのですから・・・。

更に、この時代はイギリスの全盛期の時代であると言う認識が強かっただけに、度重なる戦争だけでなく、内なる議会とのやりとりの壮絶さは、想像をはるかに超えるものでした。

この本が、111巻にのぼる女王の日記をベースに書かれているだけに、フィクション以上の感慨があり、「女帝」と言う名にふさわしい一生だと思いました。
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