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最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
本シリーズの魅力,
By IVAN (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと月の降る城 (コバルト文庫) (文庫)
シリーズ20冊目という節目の巻だそうで、もうそんなに・・・と今までのストーリーをおさらいしてみた。そしてまたいつもの不思議な感覚に捕らわれる。なんでシャーロックは少女小説のヒーローっぽくないんだろう?なんでクリスはこんな消え入りそうな性格の乙女なんだろう?最近の主役と言えば大抵は、天真爛漫でニブチンだけど人の良い少女が主流で、ヒーロー役も困った部分はあっても結局は愛の力でヒロインを守って大団円だと思う。でもこの作品は、シリアス感を際立たせる為か、主役二人に限らず、複雑な人物造詣である。19世紀ロンドンの貴族と労働階級の娘の恋なんて最初から暗礁に乗り上げたようなものだから、当然お互いの好意以外には頼るものもない。しかしこのお互いの好意が曲者で、そこには大きな価値観の相違があり、シャーロックの貴族ならではの傲慢さ、クリスの分かりにくい控えめな愛情表現の中に見えるコンプレックス等で、いつも二人の関係は切れそうな蜘蛛の糸だ。つまり、最初の方のシャーロックは本当にいけすかない奴だった。でもそのお陰で、複雑で緻密な心理描写がこの時代の階級社会を見たことがなくても、リアルに感じる助けになった事は間違いない。本シリーズの魅力は、闇のドレスと恋のドレスというファンタジー要素を置きながらも、19世紀ロンドンの街並みや生活様式の細かい描写と共に描き続けている、リアルな人間心理にあると思う。そして今回、ついに多くの障害を振り切ってクリスを助けにスコットランドへ乗り込んでいくシャーロックの成長著しい姿と、クリスの毅然とした態度に、初めて安堵感を覚えた。もうこの二人は大丈夫・・・ですよね?青木先生。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
コバルトっていうか………歴史もの?,
By はつひ (三重県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと月の降る城 (コバルト文庫) (文庫)
私は英国史はもちろんヴィクトリア時代の貴族たちの収束についてとても興味があるので面白いんですが。いきなり15世紀末のプランタジネット朝後期からバラ戦争に由来する、イギリス王権の分裂問題にまでざっくり発展すると………高校レベルの歴史知識では追いつかないかも。 ただ面白いのは面白いですね。シャーロックが、クリスのこととは別に、一人の有力貴族として動いている辺り、あとを計算しているとしたら結構加点ポイントかなー。 でもシャーロック。 いかに弱っててもクリスに手出すんじゃないよ……。パメラに殺されますよ………。 巻末のあきさんの、今回のアントニーに爆笑しました。がんばれアントニー!
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