他のレビューでも触れられているとおり、〈博士語〉(そうじゃ、わしが博士じゃ)や〈お嬢様ことば〉(よろしくってよ、オホホ)といった、現実の日本語ではないような変な日本語を紹介するだけでなく、歴史的にもどのように形作られていったのかを明らかにしようとする意欲作です。
しかし本の中にも書かれているとおり、どうしてそんな変なことばを聞いたり読んだりして我々は「あぁ博士がしゃべっているんだな」と認識することができるのでしょうか。さらには「○○だにょ」とか「ぎゃぼ〜!」「うぐぅ」といったよく分からないことばが日々マンガやゲームの中では生産されていきますが、違和感なく(あるかもしれませんが)受容していくことができるのはなぜなのでしょう。これはいろいろな学問分野で取り組むべき問題提起なのではないかと思います。本書を色々な人が読んで、もっと面白い研究が世に出ると良いなと思います。