文庫本の後ろに「純真なロボット少女の成長と冒険を描くスリリングで心温まる物語」とあったので手にとってみました。内容は想像以上に素晴らしく、主人公である人口知能のマギーの無垢な感性にニコニコしてしまいます。
旅の途中で出会うホームレス親子の長女のニコルの子供らしいかわいさも、厳しい境遇にあるマギーの物語に花を添えます。
主人公のマギーが人口知能、つまり超高性能なコンピュータ端末であるため、表現にソフトウェアやハードウェアやネットワークに関する描写が多々出てきますが、巧みな表現で読みづらさを誘うこともありません。
発表当時であれば、ちょっと複雑に感じたかもしれませんが・・・。
現代はすでにパソコンが非常に普及しているので、逆にパソコンであるマギーの感覚が手に取るようにわかります。
ジャンル的にはSFなのでしょうが、ひとりの少女の青春小説を読んでいるような気分になりました。この作家の他の本にも興味が湧きます。