大前提として、好き嫌いが激しく別れるゲームだと思います。
用意された状況に対して己を語るタイプのTRPGが好きな人は大変しっくりくるデザインですが、逆に物語ることが苦手な人にとっては苦痛でしかないのではないでしょうか。
すべてのキャラクターはデータとして、身体部位、精神部位を持つのですが、これらはシナリオ中で破壊される可能性があります。
身体部位の破壊はわかりやすいと思いますが(利き腕が破壊されたのなら、骨折したなり、腱を切られたなり)、精神部位の損傷は、同じくデータとして存在する幸福の破壊を誘発します。
このゲームにおける幸福とは、他のゲームで言う背景設定だと言っていいでしょう。
大切な恋人がいる、血統に誇りを持っている、等々。
前述した、物語ることが苦手な人にとっては〜 というのはここに由来します。
TRPGにおいて、逆境、苦境、困難、葛藤というものは素晴らしいスパイスとなりますが、それをシナリオギミックとしてではなく、システムとして提供しているところが、このシステムの画期的な部分ではないでしょうか。
それはつまり、アドリブによって葛藤を演じる、ということが苦手な人にとっては大変面倒なことでもあるのですが。
キャラクターの葛藤を描くことに楽しみを見出すプレイヤーさんは、購入の価値があると思います。