【あらすじ】
吸血鬼のリュシアンと、吸血鬼には禁忌の血を持つセリーヌ。
許されない関係だと分かりつつも、二人はいつしか惹かれていき――。
【感想】
ストーリーに然程捻りはなく、あっと驚くような展開もありませんが、
過剰な期待をしなければ、ヴァンパイアもの特有の妖しい雰囲気は
それなりに楽しむことの出来る作品だと思います。
ただ、ヒーローのリュシアンの魅力は少し弱く思えましたので、そこ
は残念でした。
恋愛面の心理描写は薄く、お互いを好きになった過程は余り描かれてい
ないように感じました。また、二人の使用人、ニコルとラッテが登場し
ますが、存在意義が薄くどちらか一方を登場させれば事足りたと思いま
す。
最後はご都合主義と言えばご都合主義なのですが、ちゃんとハッピー
エンドを迎え、最後まで安心して読みすすめることが出来ました。
全体的に物語性は低いので、ストーリーを楽しむというよりは、
妖しい雰囲気とティアラ文庫ならではのエロスを楽しむ作品だと思います。