内容(「CDジャーナル」データベースより)
20世紀前半の前衛音楽の旗手であったヴァレーズの代表作を、ブーレーズが約20年ぶりに再録音。管・打楽器を多用するヴァレーズの作品で、ヴィルトゥオーゾ・オケ、シカゴ響が本領発揮。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
ヴァレーズは面白い。1883年パリの生まれ。スコラ・カントルム、パリ音楽院に学び、ブゾーニ、ドビュッシー、サティやコクトー、アポリネールとも交流のあったいかにも20世紀初頭の作曲家だ。が、15年に渡米、やがて帰化する。“新しさ”への情熱。科学や数学へのロマン主義的な憧れ、マヤ族の呪文、内的宇宙……、ぜひチェックを。ブーレーズにとっては再度の録音となる曲だが思わず唸った。すべての音、モチーフが確信を持って造形され鳴らされる。ハーモニーも良く鳴らし分けられており、ブーレーズの耳にそれらがよく聴こえていることがわかる(聴こえてない人、結構多い……)。だから決して腕力で運ばず、録音の良さもあって実に奥行き深い“聴こえ”の世界が齎される。そしてイオニザシオン! シャイー盤では「打楽器がリズム、ビートを打っている」と聴こえるが、ここでは、リズムが浮いて聴こえず、音は魅力的にそこにある。この幾分静かな演奏は詩的で美しい。 (伊藤祐二) --- 2001年06月号