90年代に吹き荒れたグランジ・オルタナティブのブームによって、メタルのセールスは非常に厳しい局面を迎えました。兎に角売れないのです(かつての様には)
既にメタルは終わったジャンル、「音楽を分かってないヤツが聴く物」だ等という輩まで現れる始末でした。当時を知る人に取っては厳しい時代でしたね。特にアメリカでのセールスは壊滅的で、最早二度とメタルの復権はありえないとまで言われました。
しかし2000年ネットで「Drogon Heart」名義でデモ音源を配信していた彼らの曲がインディーズとしては凄まじいダウンロード数を記録するにつれ、徐々にアメリカ国内でもメタルに注目が集まり、本作が発売された時にはかつての惨状からは想像し得なかった好セールスを記録しました。再びメタルに日の当たる時代が来たのです(欧州ではアメリカ程酷くはなかったですが)
本作は彼らにとってデビューアルバムとなる1枚ですが、最初から彼らの姿勢を明確に打ち出した内容となっています。すなわち「速さが全て」であると。1曲のバラードを除いて全曲疾走チューンで固められており、それも尋常一様でない速さ。普通疾走チューンをメインに捉えるバンドでも、2〜3曲はミドルテンポの曲を混ぜバラエティ感を出すものですが、ここまで割り切ってると却って清々しいですw
特徴としては「ギターソロが長い」ことが挙げられます。7分位の長い曲が多い彼らのアルバムですが、その原因の多くは時として2〜3分もあるギターソロの所為に他なりません。私は気になりませんが(質は悪くないならね)、人によってはウンザリという意見も目にしますので、この辺は自己判断でw
また本作はVoの線が細いことが指摘されており(私も直ぐに思いました)、それをカバーする為(或は誤摩化す為)Voが引っ込んだ音作りがなされています。この辺は残念ですね。そんな問題からかリメイクの話があったが、どーなったのでしょうか?海外でのみ発売されたらしいですが・・・
とにかく疾走・三度の飯より疾走・何でも良いから疾走という方(?)にはオススメ出来ます。批判する向きはありながらも(全曲ハイスピードな為、皆同じ曲に聞こえる等)需要があるから好セールスを記録した訳でしょう。是非皆さんも手に取ってその是非を判断して頂きたく思います( '∀` )