光と闇、善と悪、炎の魔女と氷の魔女。
物語は、読み手の期待や予想を裏切り、まったく考えもしなかった方向へと進んでいきます。
前巻で『死神』が登場した時の会話、「(世界の敵になりかけているのは)―――俺なのか?」、「僕は君の力になれない」。
この意味の一端が、凪の中のヴァルプルギスから「善とは何か、正義とは何なのか――」として語られています。
「“進化した人間”達の親玉」、「傷物の赤」、「始末された筈の合成人間」、「山の中の一本道を進んだ先にあるたった一つの施設」などが登場し、ブギーポップ本筋やスピンオフシリーズとのつながりが明確になり収斂してきた事によって、いよいよこの上遠野ワールドもクライマックスを迎えつつあるのかもしれません。
“ヴァルプルギス”が“何を後悔するのか”、続きを期待して待ちましょう。