そう、これは確かにロック・ファンも聴くべき音楽だ。「ゴッドヘイツアスオール」とか「マウスフォーウォー」とかいったリリックのフレーズはもちろんヘヴィ・メタル/ラウド・ロックへのオマージュだろうが、どの曲にも似たようなヘヴィ・ギター・リフをループさせて...といった安直な作りは一切していない。むしろ、内省的なリリックを速射砲のように吐き出し続ける3MC、ドラマティックに展開するトラックこそが「ヘヴィ」なのだ。他の方も言われているように私も「ケルベロスからの手紙」は本当に素晴らしいと思う。10分にも及ぶ大作だが、独創的な言葉と様々に表情を変えるトラックで全く飽きさせない。終盤に出てくる泣きのギターソロのインパクトといったら...真夜中から夜明け前へのかすかな希望のような感慨がある。メタルやプログレを主戦場とする私だが、日本から日本語を用いたこういう音楽が出てくることを待っていた、と改めて思う。