30 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ここは幸せで満ち溢れている!, 2004/7/19
レビュー対象商品: ヴァルトビューネ2003 ガーシュイン・ナイト 小澤征爾(初回限定プレス特別価格) [DVD] (DVD)
恐らく私のようにVHSで録画した映像が擦り切れ気味になってしまった方も多いと思います(笑)。昨年、テレビで放映した小澤征爾×マーカスロバーツトリオのガーシュウィンナイトの完全版です。しかもdts・16:9収録、言葉が出ません、思わず涙が出ます
クラシック-ジャズの融合という、ともすると批評家の喉を潤すような題材ながら、この作品に関してはそれら評論を差し挟む余地のない演奏と音楽、そして画面全体から滲み出してくる「多幸感」が全てを物語っています。特筆は何と言ってもマーカスロバーツトリオの演奏で、このDVDにはテレビ放送のなかったトリオでの”コールアフターミッドナイト”や”アイガットリズム”が収録されています。彼らの演奏に聴き入っていた小澤がその巧みなプレイに途中で思わず「どうやって弾いてるんだ?」という感じで手元を覗き込み、観客からも思わず笑いがこぼれたりしています。誰もがリラックスし、誰もが場を楽しみ、どの顔にも笑みが溢れています。改めて音楽が人を「幸せにする」という事実を実感できる、本当に稀有な作品であると思います。そしてこのすばらしいひととき、亡きガーシュウィンが見たら「これこそ私が求めていた音楽だ!」と賞賛したに違いありません。とにかく、その幸せを肌で感じてみてください
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
追記です, 2004/7/22
レビュー対象商品: ヴァルトビューネ2003 ガーシュイン・ナイト 小澤征爾(初回限定プレス特別価格) [DVD] (DVD)
大切な事を忘れていました
指揮:小澤征爾/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:マーカス・ロバーツ
ベース:ローランド・ゲリン
ドラムス:ジェイソン・マルサリス
収録時間:110分
収録曲:
1.パリのアメリカ人(管弦楽)
2.ラプソディ・イン・ブルー(共演、編曲:マーカスロバーツ)
3.ピアノ協奏曲ヘ調(共演、編曲:マーカスロバーツ)
4.コール・アフター・ミッドナイト(ピアノトリオ、作曲:マーカスロバーツ)
5.ストライク・アップ・ザ・バンド(管弦楽、編曲:D.ロース)
6.アイ・ガット・リズム(ピアノトリオ)
7.ベルリンの嵐(管弦楽、作曲:リンケ)
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
バンマス小澤の面目躍如!, 2004/8/23
レビュー対象商品: ヴァルトビューネ2003 ガーシュイン・ナイト 小澤征爾(初回限定プレス特別価格) [DVD] (DVD)
ジャズ・トリオとベルリンフィルとのコラボ
という度肝を抜く演奏である。
何と言っても、盲目のピアノニスト、
マーカス・ロバーツが圧巻であった。
一曲目の『ラプソディー・イン・ブルー』から
ものすごい演奏をして、オケと聴衆と小澤を感動させた。
途中のカデンツの早弾きは、まるで『海の上のピアニスト』
のピアノ演奏バトルで、鍵盤から煙が出るシーンを
彷彿させるような見事な指捌きだった。
クラシックファンにも違和感のない、
本物のジャズのリズムとエッセンスをたっぷりと
聴かせてくれた。
ベースのローランド・ゲリンは、
実直で人のよさそうな表情が好感がもてた。
ソロ・プレイでのスーパー・テクも見せてくれた。
ドラムスのジェイソン・マルサリスは、
コミカルな表情で、コメディアンのような
オーラをだしていたが、演奏はノリノリだった。
トリオによる、『アイ・ガット・リズム』は絶品だった。
コンチェルトになると、なんとなくピアノが際立ちすぎて、
ベルリンフィルをもってしても、オケの部分が弱々しく感じられた。
それが、☆☆☆☆に留まる点かもしれない。
(プログラム構成も、もうちょっと
工夫があってもよかったかもしれない。
アンコールの『ベルリンの嵐』では、
ジャズ・トリオがステージ上で参加できないで
ぼんやりしていたのはカワイソーだった)
軽快なジャズ・ドラムのリズムに乗って指揮する小澤は、
まるでバンドマスターのように見えてくるのだった。
そして、ベルリンフィルもいつの間にか、リカルド・サントス楽団か
レイモン・ル・フェーブル・グランドオーケストのような
錯覚がするのであった。
ともかく、音楽監督として、小澤の「楽しませる音楽」を創る
という見識の素晴らしさを『2002ニューイヤー・コンサート』以来、
改めて感じさせられた。
.