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ヴァイブレータ (講談社文庫)
 
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ヴァイブレータ (講談社文庫) [文庫]

赤坂 真理
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

メタローグ

壊れを抱えた時代と心と言葉にシンクロし、共鳴して震えている作品である。神経を病みかけた女が元不良のトラックの運ちゃんと旅をする典型的なロードノベルだが、語り口ではまったく新境地を開拓している。自らの傷を掘り、切り開いた痛みを味わい、身体に耳を澄ませ、その壊れの通路から他者とつながる道を初めて見いだしている。しゃにむに問いつづけ、求めつづけるその文章は当然、不安定で不定型だ。いわば「作家」の文章という地位に居すわっていない。それがむしろこれからの作家の重要な資質の条件だという気がする。(清水良典)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

あなたのことが書いてある。

ウァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。

登録情報

  • 文庫: 184ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/01)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062735806
  • ISBN-13: 978-4062735803
  • 発売日: 2003/01
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 242,154位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
もう7年ほど前、月刊誌「群像」にはじめて載ったときに読み、一種の衝撃を受けた作品です。これはいい!と思っていたら、未だに生き残っているし、昨年映画化もされた。日本語を読んでいる感じがしない。その後、著者本人の対談等読んでわかったが、米国滞在経験のあるほぼバイリンガルだそうである。これで納得である。つねに揺さぶられ、あちらへこちらへと定位置に落ち着くことのない世の中、不安定で何となく気持ち悪い雰囲気が、読みやすい言葉でストンと心に伝わってくる。文庫にもなったことだし、一度読んでみてください。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かなり忠実。 2005/2/23
By mirac
形式:文庫
映画の「ヴァイブレター」を見てから読みました。
驚いたのが、かなり細かい部分まで原作が忠実だったこと。
台詞等、ほとんど使われていて、驚きました。

同じ赤坂真理さんの「コーリング」も読んだのですが
彼女の作品はかなり取っつきにくい印象を受けます。
この「ヴァイブレータ」は映像化したものを見たことあって、
抵抗無く小説に入っていけました。

誰でもあるような不安の糸口。
現代女性の“痛み”がリアルに書かれていて、
女性なら、何かひっかかるものがあるはず。
無意識のうちに「心の声」に支配される自分、
自分の管轄外のヴァイブレータ。

岡部の包容力は小説でも映画でもすごいですね。
赤坂さん独特の書き方なので、映像化されたものを見ていない方は
多少作品に入りづらいかと思いますが
この小説も、小説をそのまま映像化したような映画も
どちらも素晴らしい作品だと思います。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 始まった途端、感覚的な言葉の流れに呑み込まれる。主人公が語る感覚のモノローグの中、こちらにも深いな間隔が蘇って束の間読み続ける気持ちが萎えそうになった。ボロボロの精神と体のコンディション頭の中では複数の人格の声がする。それでも編集者としての鋭い観察眼が周囲をスキャンしている。一体、この物語どうなるのだろうと危ぶみ始めるところでストーリーは急に流れを変えてトラック野郎と旅をしている主人公…。この展開は排水溝の中をすごい速さで流されてきて、急に雪原をトラックで走っているみたいな急展開。前半をこらえて読み進める価値はあった。面白かった。滅茶苦茶な独り言の羅列のようでありながら、「あたし」の幼い頃からの心の道程がすっと納得させられている。感情、音、光、著者の表現力のうまさとスピード感には舌を巻く。読後感は爽快。
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