作品の評価とは裏腹に、バージョン違いのソフトをリリースする商法に非難が集まっていますが、広告等アナウンスの有り様はともかく、バージョン違いが存在すること自体は悪いことではないはず。 そこで1.01と1.11を見比べてみました。 まず概括としては発売元の公式アナウンスのとおりですね。1.01はシネマテレシネ(デジタルマスターをアナログフィルムに焼いたものを再デジタル化)。1.11はデジタルマスター。 では、これが具体的にどうなのか。まず1.11ですが非常に鮮明で細部までハッキリ見えます。その一方で人物等の輪郭線が細く強弱も乏しいので貧弱に見えます。画面は隅々まで明るいので明暗がなく単調、視点が定まらないように思えます。また私が一番気になったのがCG部分がセル画部分(実際にはこれもCGですが、)と馴染んでいない点。非常に違和感を感じました。 対して、1.01ですが、暗く重い印象。細部が潰れてしまっていますが、かえってシーン毎の主役にフォーカスが定まったようで見やすいです。CGの異物感もありません。(比較の定点として、第5の使徒の腹がわかりやすい。1.01では透明部分と不透明部分が滑らかにつながっているが、1.11では透明部分が突出してしまっている。) またキャラ(人物であれメカであれ)の描線が太く抑揚もあるので動きが生き生きとみえます。量感も生じていますね、冒頭青い車、1.01では爆風に飛ばされているようにみえますが、1.11では画面上をスルスル無機質に移動している印象です。重さがかんじられません。 私見では映画を楽しみたいならば、1.01、資料として隅々までチェックしたいならば1.11という印象です。 1.01発売当時、テレシネの説明が本来のスペックより劣化させて販売する印象で物義をかもしましたが、むしろデジタルマスターの方が 上映時劣化をみこんであらかじめ強調処理をほどこしてあると考えた方が正しい気がします。 あと新カット、修正カットの件ですが決定的なものではないです。実写映画でいう所のテイク違いというようなものですね。 メーカーの売らんかななCMも、挟量なマニアの批判もきにせず、欲しい方を購入すれば良いと思います。