これはとても良かった。
人物の性格の変化について。
アスカがカジに事前に会っていない。
ゆえにミサトに敵意や敗北感を抱いていない。
なら二人は気が合うだろう。
名字の変更を考えると、
生い立ちが違うのか、
トラウマによる病みの深度が軽くなっているように見える。
カジへの恋愛感情が無ければ、シンジを好きになる可能性は高いだろうと思う。
多分なかなか美少年で、
料理がうまくて優しいときたらモテるでしょう。
アスカは、
以前よりずっと救われていると思える。
レイの変化も
TVのあそこであのまま行けていたら、
この少女なレイになったのではないかと私には思える。
全員が何かしら病んだキャラ達の中で、
安定した自我を持っているカジ、トウジ。
それとレイ。
彼らがどう存在するのかで、アスカやミサト、シンジの、人格形成に影響するのだと思える。
レイが順調に成長すれば、シンジは彼女に間違いなく惹かれ、癒されるから、
彼女のためには男らしくもなるであろう。
アスカが自分に好意を寄せていると感じていれば、
アレで父に生まれて初めての反抗をするほどにキレるのも自然だ。
旧作では、シンジはもっと現実にメタクソに裏切られて、罵られ、プレッシャーを与えられ、傷つけられていたので
そんな力は沸かなかった。
そのように「もしも…」で考えると、性格設定の変化はストーリーに沿って
綿密に計算されているように思える。
「その時の自分が絶対ではない」と
ミサトが旧作で語っていたことが、ここで成されている。
話の展開が変われば、
人は違う形に変化するのだと。
私は、残虐シーンで流れる合唱曲に、壮絶を感じた。逆に効果的だった。
話しは明らかに面白く、
TVで理解不可能だったシンジのあまりのネガティブさが、
「このようでなかったからああなったのだ」
と、理解出来た気がして、心からシンジ可愛そうだったなあ。と胸に迫り、
ミサトと一緒に
「行け!シンジ!自分の望むことを!」と言いたくもなったのである。
大人に翻弄されて、
必死に世界を守ってきた、人のためだけに生きざるを得なかったため自我を失っていた、
旧作の可愛そうな怯えた少年の、
本当の願いの発動を
自分がともに死んでも世界が滅びても、
叶えてやりたくなり、
泣けた。
それはもう親目線だ。
子供目線で内側から見ないとわからなかったTVシリーズと
親目線になる今作と。
自分にはその二つの目線で同時にみて、はじめて理解し得るように感じたことがあった。
二つ目のエヴァだ感じる。
まだ親ではない人には
ピンとこないことも
多いと思うので
親になったらまた見てみて欲しいと感じます。
今評価の低い人も考えが変化しているはずです。
深いなあ。
ラストまで見ないと
まだまだ理解はできない。
キャラが前より楽そうだと、それらの一見希望に見えるものが、果たして本当に救いになるのかどうかも、
まだ考えないようにした方が良さそうだ。
裏切られちゃうかもしれないから。