この物語は、野球に魅せられた、ある「少女」を通じて、彼女が経験してきたさまざまな障壁、
「女子が野球をやること」の困難さを描きつつ、それでもくじけず、よき仲間とともに、懸命に、
丁寧に毎日を過ごすことで、目の前に次々と現れる問題をクリアし続ける、その姿を描くものである。
少女の胸にあったのは、ただこの思いだけだ。
−必ず私は、夢を果たす。
(プロローグより)
母親から「夢を果たす子だから夢果(ユカ)なのよ」と名付けられた一人の少女、
それがこのプロローグの“ある少女”埼玉栄高校の笠上夢果選手です。
彼女が野球を始めるところから、高校卒業後の進路を決断をするところ(これはあえて書きません)
までを描いた爽快なノンフィクション。
女子硬式野球の選手というと茨城GGの片岡安祐美選手が有名ですが、ここに登場する笠上選手も
なかなか魅力的、男前でカッコいいです。
以下、著者へのインタビューからの抜粋です。
一つの目標に向かって突き進んでいく女子高校生球児たち。彼女たちは生きる力にあふれていた。
その姿を、同世代に伝えたいと長谷川氏は言う。
「悶々としている中学生、高校生たちに、やりたいことを見つけると、これだけ一途になれるってことを
知ってほしい。彼女たちを妬むくらいの気持ちになってほしいですね」
読後感がすがすがしい良書で、個人的には中高生の読書感想文の課題図書に推薦したい!
この話の続き(彼女の今の写真も!)が著者のブログで見られるという最高のオマケつきでした。