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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
異文化に認められた男,
By かなり悪いオヤジ (銀河系) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD] (DVD)
相容れない異文化の対立をテーマに描いた作品が多いリドリー・スコットが、久しぶりに馴染みのフィールドに戻ってきたという感じだ。上空のはるか彼方からテロリストの行動を人工衛星で見張り続けるCIAのエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)と、人物に対する信頼を何よりも重んじるヨルダン情報局のハニ・サラーム(マーク・ストロング)。現地駐在のCIA工作員フェリス(レオナルド・デカプリオ)が、なかなか尻尾をつかませないアルカイダ幹部の追跡捜査を通じて、両陣営の間で右往左往させられるといったお話だ。本作の撮影に入る前に、「体重を20kg増やしてくれ」とリドリー・スコットから直々にクロウに電話がかかってきたらしい。自宅で子供の面倒をみながら、(安全地帯から)携帯マイクを使ってフェリスに指令を下すホフマンは、メタボな体がいかにも重そうで、べっ甲めがねの隙間から上目使いで相手をみやる視線がいやらしい、狡猾を絵に描いたような冷徹な男。に対し、仲間の忠誠や信義を何よりも大切にするハニは、高級スーツ身をまとった、スマートだけれど心は熱いナイス・ガイとして描かれる。 この人物設定だけで、リドリー・スコットが何を観客に伝えようとしたかったのかが一目瞭然でわかる作品である。対アルカイダ(テロリスト)という点では利害の一致するアメリカとヨルダン。お互い同盟国同士ではあるが、(この映画を見るかぎり)相当な温度差があるようだ。敵に捕えられてしまうフェリスに対する両陣営の対応一つ見ても、人を信じないで簡単に見捨てるアメリカと、信頼にたる人間はけっして見殺しにはしない中東という対比が鮮やかに浮かびあがってくるではないか。 『ブラック・ホークダウン』で見せた戦闘シーンの迫力こそ若干おさえめではあったが、その分、両陣営に翻弄されるフェリスの内面のゆらぎが丁寧に描かれていた点は好感がもてる。貧困と争いしかなさそうな中東で、フェリスは一体何を見つけたのだろう。デスクの上に足をぶんなげて、人工衛星が送信してくる映像を見ながら部下に指令を下す楽なポストをけってまで、フェリスが中東にとどまろうとした理由は、けっして恋人の存在だけではなかったはずだ。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リアル!!,
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レビュー対象商品: ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD] (DVD)
エド(ラッセル・クロウ)は、米国内におり、監視装置の情報を駆使してヨルダン内のロジャー(レオナルド・ディカプリオ)に指令を発する。エドは、いつも何か食ったり飲んだりしている。その投げやりな態度がそのスタンスを象徴している。その一方で、家庭サービスも欠かさないが、本質は冷徹なリアリスト。一方ロジャーは、これまで拷問にあったり修羅場をくぐりぬけてきた。アラビア語を話し、アンマンの街を知り抜いている。現地への愛着も生まれており、その屈折が、負傷した彼を治療した看護婦との関係によくあらわされている。 ディカプリオは、これまでになく「自然」な演技。ここ数年で、社会派の非常に難しい役ドコロを次々とこなして、着実に実力を付けていますよね。また、「いい感じに歳取って来た」と思います。褒めすぎか。(苦笑) ラッセル・クロウは、体重を20kgも増やして、アメリカの冷酷で傲慢さを象徴するようなキャラを軽くコミカルに演じ、うまさを改めて見せつけましたね。 CIA要員の2つのタイプを描きながら、モラルの違いを浮き彫りにする。ロジャーは、エドの指令で、自爆テロの元締めをさぐるためにヨルダンの諜報機関のトップ、ハニ・サラーム(マーク・ストロング)に近づく。 サラームは、アラブ人的名誉を重んじる男で、そのことを知っているロジャーは、恭順な態度で接することによって、サラームの信頼を得る。しかし、映画は、冷徹で非情にも見えるこの男がどこまでロジャーを信じているのかどうかという、スリリングな展開に...。 この展開も含めスリリングな画面展開と入り組んだプロットで楽しめますが、米国の対テロ政治や「テロリスト」の対米政治の方は、あまり浮き彫りにはなりません。そのあたりは、ちょっと残念でした。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ディカプリオとクロウの極端なコンビネーションぴったし。,
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レビュー対象商品: ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD] (DVD)
ディカプリオのスタンドアロンな行動でワイルドな野性味漂う独特の持ち味が引き出されており、まるでオオカミのように脅えながら俊敏に反発していく切れ味のよさが引き立っています。一方、ラッセル・クロウは、驚異的に肥え貫禄たっぷりになって、眼鏡の隙間からの上目遣いに相手を見る表現にオールマイティーな凄みを感じ、上役という役柄にピッタリの演じ方をしています。 現場でからだをはった肉体路線と、かたや遠隔で指揮をとる頭脳路線とのコンビネーションが抜群で、ディカプリオとラッセル・クロウがこの作品の意図をよく把握してみごとな好演しています。 サスペンスアクションとして、スリリングな緊迫した空気に包まれ映画の面白さを楽しめると思います。 ただ、巧妙な作戦で裏読みが必要な内容が濃いコンテンツを時間内に入れ過ぎているために、ストーリーの流れを端折らざるを得ないというところが作品として勿体ないですね。
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