内容紹介
魔法少女は、サブカルチャーにおいて昔から根強い人気を持つジャンルだが、近年また何度目かの盛り上がりを感じさせる。それはすっかり日曜朝の定番となった魔法少女アニメの人気もさることながら、現実の社会全体が魔法少女を待望しているようにも思われる。
鍵になるのは、より広範な拡大を見せる「カワイイ想像力」だろう。この想像力の一端として魔法少女を捉えることがタイムリーだと考える。本書では広い定義で魔法少女を扱ったうえで、スタンダードとの差異(あるいは屈折)から魔法少女論・郊外論(カワイイ論)を論じようとするものである。そしてそれらを魔法少女の原点である漫画へと還流し、少女漫画と少年漫画を止揚した“新しい魔法少女漫画”の実践論を試みている。
魔法少女こそが、現代日本をもっとも的確に捉えるクリティカルタームであり、テン年代の“終わった世界”に射す希望の光なのである。魔女っ子万歳!