160ページの譜例6の最後から2番目と3番目の音はAのフラットではなくAのナチュラル。168ページの譜例26の4小節目の最初の音はEではなくD#。楽譜の間違いは比較的少ないようですが、気になるのは、134ページから135ページにかかけての「若者の力の動機」(譜例53)と「ミーメの動機」(譜例54)。渡辺護の『リヒャルト・ワーグナーの芸術』でもこのようになっていたと思うが、海外の本を見ると、譜例53はミーメが鍛冶をする時の音楽から派生したもので、こちらが「ミーメの動機」とされている(例えば、Robert Doningtonの"Wagner's 'Ring' and Its Symbol")。素人了見でも、譜例54の跳躍音の方が若者の力を表すのにふさしく思われる。