たまりにたまった仕事。 夏休みの宿題。
「やらなきゃ」という事実は痛いほど頭で分かってるのに、
「どうしてもやりたくない。。。」
しかし、、、
いざやってみたら意外にすんなり終わってしまった。。。
本書を読んでいてこんな経験を思い出した。
あんなにもやもやしていたのは何だったんだろう、
そうした疑問とともに、心に沸いてくるのは、
何とも言えない「充実感」。「充足感」。
後回しではなく、「今」やったほうが楽になる。
やれば「楽しい」し、やれば「できる」からくる成長の連鎖。
こうしたことは、毎日の積み重ね=人生にも共通する。
頭では分かっていたつもりだが、、、
本書を通してあらためての「なるほど!」であった。
著者の言う「ハマる」状態=仕事にとことん熱くなる状態は、
著者が自身でも述べているように
「気合い」などの体育会的要素が多分に見られる。
(というよりも一種の必要条件的要素である。)
ただし、著者の言う「体育会系的」とは、
論理性を欠いた根性論とは、大きく相違する。
むしろ順番が逆で、論理性の追求の結果としての「気合い」として
私には見受けられる。
だから本書には「深み」がある。
本書には著者の(私からすると圧倒的な)経験が息づいている。
本書の解は、こうだ。
効率性を重視する(非感情論的な)「仕事術」的なスタンスに対しては、
「現場」から生み出された人間関係や感情をベースにした
人間が関わるチームを円滑にするための「配慮」や「視点」の提示を。
想いをベースとした「やりがい」的な発想に対しては、
その想いをどこまでも高め、強める帰結として存在する
自分の想像を遙かに超えた自己成長法の提示を。
つまり、本書は相反するような2つのスタンスそれぞれに、
新たな道を提示する。
一見、矛盾するような問い、両方に答えを提示してしまう。
これ著者の経験のなせる「深み」だ。
本書は、読者の経験や視点に反応して、
いろいろな光を放つのだと思う。
だから私は、この本のジャンルが何であるか分からない。
ビジネス書。自伝。ノウハウ本。コミュニケーション本。
哲学本。エッセイ的なモノ・・・。
本書は、読者ごとに違った印象を与えるいわば活きた本。
時期毎に読み返すことで「今の自分が分かる」。
そんな本ではないか、というのが私の初読の感想だ。
自分のスタンスがどうであれ、
次のステップのイメージ像と努力の仕方を提示してくれる開かれた本だ。
ふといろいろな人の本書に対する読書感を聞いてみたいなと思った。
そして、そんな経験を惜しみなく提示した著者に感謝したい。
そう思わせる不思議(=深い)な本だった。