開発にUMLを適用する際、どうしても理論と実践にギャップが出てしまうことがほとんどだ。さらに実開発の世界では、分析に十分に時間をかけられないことが多い。本書では、そのような実状を踏まえたうえで、最小限かつ十分なオブジェクトモデリング手法を提示している。
インターネットブックストアを例にとり、ドメインモデリング、ユースケースモデリング、ロバストネス分析、シーケンス図の各成果物、及び、要求レビュー、予備設計レビュー、最終設計レビューの各レビューと、一連のプロセスについて解説する。ユニークなのは、各フェーズに「~の誤りトップ10」として、陥りやすい過ちを10件厳選している点である。また、演習ではどの「誤りトップ10」を意識すればよいかヒントを提示しているため、これらのポイントが自然と頭に入るようになっている。
十分な分析プロセスを踏みたいが時間が許さない場合、本書を頼りにICONIXプロセスを試みるのがいいだろう。ワークブック形式と銘打っているように、演習中心のつくりとなっているため、別途UMLの基礎について学んでおく必要はあるように感じられるが、開発への適用に関しては格段のスキルアップを約束してくれる。(大脇太一)
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基本的にはICONIXという開発プロセスについて説明しているのですが、型にはめるものでなく、様々な応用を考えながら読むと非常にためになります。また、実際の要件をUMLに落とすところが、非常にわかりやすく書いてあり、RUPやXPといったプロセスによらず役に立つと思います。
UMLはわかったけど、実際にどうやって使えばいいのかいまいちよくわからない方や、いろいろなプロセスを検討してみたい方には是非おすすめです。ただ個人的にはICONIXをそのまま適応するのはちょっとむずかしいかと。いくつかのプロセスから自分にあったものをピックアップするのがいいのでしょう。
内容的にはややアカデミックな方向に傾きつつも
モデリングの各フェーズでのUMLの使用方法を解説しています。
仮想のプロジェクトを例として解説が進んでゆくので、
イメージがつかみやすいです。
全てを実務に反映できるわけではありませんが、
UMLを使用したモデリングの進め方と注意点について
学習することができます。
UMLの初学者の演習書としておすすめします。
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