数年前に米国盤DVDを購入したら、編集が劇場公開版と細かく違っていてびっくりしたのですが、本ディスクも「2003年レストアバージョン」ということで、そのDVDと同じコッポラ監督本人による再編集版でした。
いくつかのシーンがカットされていたり、新たに加えられたショットもありますが、もっとも大きく変更されてるのは中盤のミュージカルシーンの構成です。一続きだったシーンが一部分断されて交互に描写されたり、シーンの順番が変更されたりしています。監督としては、主人公の男女のすれ違いをクロスカットで対比させて明確化したのだと思うのですが、劇場版に慣れ親しんでいる身としてはやはり変えて欲しくはなかったなぁ、というのが正直な所です。サウンドトラックもシーン構成の変更に合わせて再編集されていますし、効果音の付け足しなどミックスにも手が加えられています。
以前発売されたDVDの劇場版と観くらべてみれば、制作から20数年が過ぎた時点での監督の心情の変化や作品への再考などが感じとれて興味深いともいえますが、以前からこの映画が好きな人にとっては評価が別れる再編集じゃないかと思います。
名撮影監督ヴィットリオ・ストラーロによって照明された人工着色の絵はがきのような映像の美しさや愛らしさはBD化でさらに際立っています。実物大のジオラマのようなラスヴェガスのセットにどんな遠近法などのマジックをつかっているのかなどの細部も解像度が上がったのでよくわかって面白かったです。
画面サイズは劇場公開時と同じスタンダードサイズです。