☆アメリカの伝統的スポーツ、野球(ベースボール)を題材にした映画は数え切れない程、製作されているが本編は人情味=ヒューマニズム的な感動を呼ぶ爽やかな好編である。カリフォルニアのマイナーリーグの弱小チームでピッチャーをつとめる41歳のベテラン、ロイ・ディーン(ウィリアム・ラス)は、短期間だがメジャーリーグのマウンドの土を踏んだ経験がある。ところがチームは不振続きで憤慨したオーナーはその責任をロイ・ディーンに押し付け解雇を目論んでいた。他の選手からも邪魔者扱いをされていた。そんな最悪の状況の中、ロイ・ディーンは意地とプライドの全てを賭けてチームを再建すべく奔走する。そんな中、人には言えない大きな悩み事を抱えていたチームの若手投手デブリー・タイロン(グレン・プラマー)と仲良くなったロイ・ディーンは彼に自分が苦心の末に編み出した究極の変化球を伝授してやる。という物語をロビン・B・アームストロング監督が下町風情の人間的な温かい演出を試みており、ユニークな趣向も嬉しく素直に展開されていく。酒場の女店主との安らぎの場面もしみじみな雰囲気を醸し出す。素材な役者陣もバランスが取れている。終盤に差し掛かりロイ・ディーンが思わぬ形で悲劇的な最期を遂げる姿には無念な想いが伝わってきた。が、近年にはないじっくりと味わえる良質的なアメリカ映画を見た気が致しました。野球映画の正統な大佳作でございます!。