【対象】Shm-Sacd (UCGO-9014, 発売2011/06/22)
【概要】1961年のVillage Vanguard LiveにしてEvansの代表作。Bonus track無し。
【音質】<Analogue Production のhybrid盤(CAPJ9399S, 発売2002/06/11)との比較>
本品(shm-sacd)、そつの無い音だが、「演奏が控えめに感じられる」といった違和感を覚えた。
そこでAnalogue Production(略Apo)盤に取替えてみて解明した。apoがまともだって事が。
#1(My Foolish Heart)出だしの太いbass(Lafaro)音や弦の振動・Evans(p)のコード(和音)の響き・コードのどの音を強く弾いているか・Motian(ds)のブラッシュ奏法におけるスネアとシンバルの明確な描き分け・強弱による音色の変化・・・等々がApoだと手に取るように分かる。だからこそEvans trioの”溜め”が表現され、感動が与えられるのだ。
本品(shm-sacd)では上記の音楽的表現が希薄で、立ち上がりの甘さと強弱の不足から、極端に言えばEvansのpianoがエレピっぽく聴こえなくもない。
「ディストーション(歪)の低さ」も良否の要素だろうが、もっと大切な要素は「音楽の表現力」だ。本品、歪の除去と同時に音楽の旨みまで失ってしまったのか?・・・
【評価】高品質を謳った製品にしてこの音。ただshm-sacd特有の癖はあまり感じられない点を加算して、星2つ。