2人組みになってから、再出発のくるり7枚目full album。
日本のバンドがウィーンでレコーディングをしたのは初めてらしいですが、作業のストレスも感じられず、リラックスした作品で、ウィーンでのレコーディングも、次のステップを踏む為の自然な結果だったのかもしれません。
ウィーンと言うとクラシックを連想してしまいがちですが、オーケストレーションは今日のJ-popsに比べれば控えめな方で、今までのくるりのpopとrock性のバランスが取れた傑作です。
とにかく顕著なのが聴き易さです。全然薄味ではなく、とても濃密なアイディアが注ぎ込まれているのですが、そっと流れ込んで優しく消化できるような、pop職人気質の感じる一枚。
それはもはや、日常に淡く溶け込んで、気まぐれに目に飛び込んでくる、素敵なヒトであったり、素敵な風景であったり、素敵なやりとりの様な、ちょっとした幸せです。
そして今までになく、歌詞がセンチメンタル。
切ないのです。