19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ナチス・ドイツの一番長い日, 2009/4/26
レビュー対象商品: ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
ヒトラー暗殺計画を描いた映画。
たぶん暗殺計画に参加した人々の勇姿は他のレビューの方が書かれると思いますので
個人的に映画で一番感心した事を一つ。
この作品に出てくるアドルフ・ヒトラーは覇気のない老人に描かれているのですが
史実でも晩年は多数の病で廃人寸前だったらしく
実権は他の幹部・・・ゲッベルスやボルマンが握っていたそうです。
ゲッベルスがクーデター作戦中に一シーンだけでてくる。
非常に彼らしい冷徹かつ侮蔑した態度で逮捕しに来た男に対応します。
その時、流れたヒトラーの声はまるで亡霊のようで怖かったのです。
すでに国家の趨勢は他者にそして歴史に握られ独裁者が偶像として一人歩きしている・・・。
それが良く表現されていると思いました。
この暗殺計画が成功してもその後の二重三重の権力構造が機能して失敗したことでしょう。
最初から無理のある作戦でした。
それでも戦火の中で死んでいく国民や兵士の為に立ち上がった人々の勇気の物語。
前半のシュタウフェンベルク大佐の経歴は少し説明不足かなと思いましたが
クーデター作戦の緊迫感とサスペンスは見事なほどです。
結末を知っているのに劇場で手に汗を握りました。
あと、面白かったのはクーデター参加者とナチ側の情報戦です。
情報を制するものが支配を握るという事実。
もしもヒトラーの生還情報を完全に遮断できたら、作戦はどうなっていたのかとの
IFを想像することもできます。
歴史ドラマ、戦略ドラマとして非常に完成度は高いドラマです、お勧めの作品。
77 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
本当に?, 2009/7/25
レビュー対象商品: ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
ほとんどのレビューが、この映画を絶賛しているので、ちょこっと反対意見を。 この映画、娯楽作品としては、ある程度完成しているものだと思います。しかし、60年代70年代の戦争映画と比較して大きく欠けている要素があります。それは、狙われる側の人物像を全く描いていないという事です。今更と思う人もいるかと思いますが、やはり狙われる側のヒトラーやゲッペルスの人物像を描いてこそ、映画としての深みが出てくると思います。オープニングのセリフだけで、主人公の反抗動機をサラッと説明して終わりはないと思います。この映画は主人公達の行動を賛美していますが、これは怖い事です。彼らの行動は現代でいうテロ行為でしかないからです。逆に神に誓約したから、ヒトラーに反抗できないという軍人の方が理性的に見えてしまいます。これこそ軍がシビリアンコントロールされている真実の姿ではないでしょうか。後、普通の一般市民が登場してこない点もマイナスでしょうか。軍人同士の内輪なので、世の中、軍の力でしか変えられないのかと思えてしまいます。ヒトラー政権も一般市民が支持したからこそ誕生したものであるはずです。ただし、興味深った点は、いかにクーデターを成功させることが難しいかということですね。
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5つ星のうち 5.0
この事件に詳しい人が見ると良い, 2010/8/6
レビュー対象商品: ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
概ね史実に忠実な映画である。
シュタウフェンベルクがヒトラーと初めて出会ったべルクホーフでの最初の会議にゲッベルスはいなかった、ベックは自決に二度失敗してフロムの部下により銃殺されている、シュタフェンベルクの方がクイルンハイムより銃殺が先、ヘプナーなど一部の人物が出てこないなど史実と異なる点もあるが、これらの変更は映画である以上やむを得ない物ばかりだし問題はないと思う。
ただしヒトラー暗殺事件に詳しくない者には登場人物が多すぎると感じると思う。これでもかなり登場人物の数が割愛されているのだが。自分はこの事件に詳しいので最高に楽しんで見れたが、史実を知らないと誰が誰だったか混乱する事があるかも。この事件に興味がある人が見るとよいでしょう。