「顔はみえないけれど、ふたりはこれからもなかよしだ!」
これは、本の帯にある紹介文。
二人というのは、ワニばあちゃんとアリじいちゃん。
ワニばあちゃんの鼻の穴にアリじいちゃんが住んでいるという
摩訶不思議な関係なのである。
鼻の穴の中に住まわれたら、ムズムズしてたまらないだろうとか、
ワニには鼻毛があったっけ? なんて現実的なことはひとまず
忘れてください。これは絵本ならではの特別な状況設定なのである。
二人の関係という点でみると、どうもアリじいちゃんの方が
得しているようにみえる。安全な住みかはあるし、働かなくても
食べ物は手に入るんですから。ワニばあちゃんにとっては、
いつでも そばに話し相手がいるという精神的な満足感の
ほうが大きいようですが、バランス的にはどうなんでしょう?
このユニークな作品を世に出すならば、作者はいかにして
彼らの関係が築かれてきたかも描く義務があるのではと思います。
というか単純に知りたいですね。
それがわかるまで星ひとつは保留とさせてください。
たぶん、ワニばあちゃんのピンチをアリじいちゃんが
救ったというエピソードになるのだと想像しますが。