デトロイト、大工のアーキンは別れた女房と幼い娘の苦境を救う為、足を洗った「盗み」に再び手を染める事に。
タイムリミットの真夜中までに金を工面すべく大工仕事で出入りした宝石業者のお屋敷に忍び込みます。
この一家が外出していることは調べ済みで、アーキンは難なく金庫を見つけて解除に取り掛かります。
が、しかし誰もいない筈の屋敷に不穏な気配が・・・。
アーキンはやがて誰もいない筈のこの屋敷に忍び込んだのが自分だけではないことに気づくのですが・・・
SawシリーズやFeastシリーズなどの脚本を担当してきたマーカス・ダンストンの監督デビュー作。
ゴリゴリのスリラー映画(ホラーとは呼びたくないです)ですが「ヒネリ」が入っております。
サスペンス映画では観客に何らかの形で主人公に対する親近感を持たせる事が必要なのだが、最近はそういった工夫を疎かにした作品がやたら多い。
その結果、只の「残虐ショー」じみた作品が氾濫することになっていて、つまんないですね。
本作にはその点できちんとアイデアが盛り込まれていて関心が途切れないようにできてます。
盗みに入った「コソ泥」がそこで自分とはまったく次元の違う「邪悪な異常者」とはち合わせしてしまうというアイデアは中々魅力的。
結果、主人公は恐怖に怯えながらも「邪悪な異常者」と対決する羽目に・・・。
命の危険を察知したアーキンがさっさとトンズラしない展開もオープニングでこの家の少女(自分の娘と同じ年頃)との交流がさらりと盛り込まれているので無理がありません。
家の中は仕掛けられたトラップの数々(結構どれも原始的)でドリフのコント状態(?)。
突っ込みどころは山ほどありますが、そこに目くじらを立てるのも「大人げない」ですかね。
後半はもう流血&痛いシーンのオンパレード。
派手なショックシーンも大盤振る舞いとなっておりますのでこの手のジャンルがお好きな方なら十分楽しめるのではないでしょうか。
ただ、個人的にはこの結末には正直言って少々不満が・・・やっぱりこれもシリーズ化されるみたいですね。