なんでここまでツボに嵌ってしまったのか?
自分でも不思議なほど好きで仕方ない1冊です。
BL漫画やら小説やら10年ほど読み続けてますが、お気に入りを挙げてみろと言われたら間違いなく入れます。
購入してから、こんなに何回も読み返してる本ってあまり記憶にないです。
ただ私の場合は苦手な絵柄だなという漫画家さんが全くと言っていいほどいないので、
普段「この絵柄 苦手かなぁ?」と意識して漫画を読む人は大丈夫か確かめてからの方がよいかと思われます。
日常の中にあって、お互いしかわからない「ふたりの世界」が確立されているのがとてもいいです。
読み手に対して、何かを押し付けない自然な雰囲気が全体に漂ってます。
無理に嫌なキャラを出して引っ掻き回すとか、すれ違いばかり重なってイライラさせるとか、そういったものが登場しないので波乱やら山場は一切ありません。あくまでも「ふたりの世界」をチラっと覗き見しているような、そんな読後感を味わわせてくれます。
2人の関係が平穏だからといって倫理観に縛られていないところもすごくよかったです。
お兄ちゃんとおとうと、神父さんとちびっこ、893さん、全部がひんやりとほんのりと閉じていて甘い。
「この人でなければ描けない世界観だな」と感じた漫画家さんに出会ったのは久しぶりでした。
何か特別な事件が起こるわけでもないので「中身がない」という人もいるでしょうし、
独特な作画なので「苦手だな」という人もいるでしょう。
ハマる人はきっとどっぷりハマりますが、逆に箸にもひっかからない人もいると思います。
私はこの漫画を好きになれてすごく幸せだと思いました。
早く作者さんの新刊が読みたくて仕方ありません。