ここには風俗業務に従事する人々の様々な声が収められている。どれもこれもさもありなんと頷ける話ばかりだが、特にイメクラで働くトモミが、風俗嬢を物か商品のように扱う客の自分勝手で強引な遊び方に対して「もし彼らが、いつもあの調子なのだとすると、ひとつの社会問題であるとさえ言ってよいのではないでしょうか。私の彼氏や夫があんなだったら、私はセックスが怖くなります・・・あれではセックスレスになるのも当然ですし、少子化現象にも必ずや影響を及ぼしているはずです」などと言うのは、かなり正鵠を得ているという気がする。いたずらに風俗業界を美化するような話ではなく、風俗業界で働く人間ならではの悩みや怖さにも触れているし、その中で、各々が自分達にとっての幸せを追求しようとしている姿が良い。またある風俗嬢が「風俗で働いていると大学の先生も、会社員も、医者もみんな同じに見える」というようなことを書いているが、なるほどその通りだろう。人間なんて、一皮向けばみんなおんなじだね。