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ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後 (新潮文庫)
 
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ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後 (新潮文庫) [文庫]

秋尾 沙戸子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

終戦からほどなく、東京の真ん中に827戸を擁する米軍家族住宅エリアが出現した。その名も「ワシントンハイツ」。「日本の中のアメリカ」の華やかで近代的な生活は、焼け野原の日本人にアメリカ的豊かさへの憧れを強烈に植え付けた。現代日本の「原点」ともいうべき占領期を、日米双方の新資料と貴重な証言から洗いなおした傑作ノンフィクション。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

秋尾 沙戸子
名古屋市生れ。東京女子大学文理学部英米文学科卒業。上智大学大学院博士後期課程満期退学。テレビキャスターを務めるかたわら、民主化をテーマに旧東欧・ソ連やアジア諸国を取材。ジョージタウン大学大学院外交研究フェローとしてワシントンDCに滞在したのを機に占領研究を始める。著書に『運命の長女:スカルノの娘メガワティの半生』(アジア・太平洋賞特別賞)。『ワシントンハイツ:GHQが東京に刻んだ戦後』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 545ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/7/28)
  • ISBN-10: 4101359865
  • ISBN-13: 978-4101359861
  • 発売日: 2011/7/28
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 南は渋谷区役所から北は小田急線参宮橋駅周辺に至る、明治神宮に隣接する地域に終戦直後、占領米軍の兵士と家族が住むための地域が作られた。それがワシントンハイツ。

 著者は6年の歳月をかけて資料を渉猟し、多くの証言者に取材して本書を書きあげています。大変な労作であるといえます。
 ジャニーズ事務所の社長がワシントンハイツに住んでいたアメリカ人であったこと。
 渋谷・恋文横丁や青山・紀ノ国屋が米兵やその家族の存在抜きには語れないこと。
 60年安保闘争時、アイゼンハワー大統領来日中止の背後にもワシントンハイツに暮らす諜報部員の判断があったこと。
 森英恵がGHQ将校夫人宅に通いながら新しい洋服のデザインを学んだこと。
 ワシントンハイツをめぐって、戦後日本の中に新しい文化のタネがまかれ、今日にまで至る大きな花を咲かせてきた様子が大変丁寧な取材で浮かび上がってきます。

 しかし本書はタイトルから想像させるほど、内容をワシントンハイツに限定してはいません。
 六本木に今も残る米軍ヘリポート。
 現行憲法作成の過程で20代のアメリカ人女性が執筆にかかわった女性の権利条文。
 クリスマスツリーが日本人の間では宗教色を排除した季節の風物詩となっていったのは、日本に政教分離を要求しながら熱心なキリスト教徒だったマッカーサーがクリスマスツリーを飾りたいがための方便だったこと。
 こうしたワシントンハイツを離れたところでの占領政策の中にも、現代日本を位置付ける様々な興味深い逸話が綴られています。
 ですから必ずしもワシントンハイツをタイトルにする必要はなかったような気がします。
 これから本書にあたる読者は、「GHQが東京に刻んだ戦後」という副題に着目して手にするほうがよいかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
うむむ… 2010/10/8
形式:単行本
ほかの方のレビューは概ね好意的ですので、ちょっと勇気がいりますが、僕はあまりこの作品を評価しません。

第一に、タイトルと内容のギャップが、絶望的なまでに深い。

米軍占領史の断片を、先行作品や取材を中心に描くのですが、そもそもこのタイトルでこの内容は期待していない。
もちろん、ほかのレビューアーのいうとおり、筆致は軽快で読みやすいですから、この点至極すばらしい。
けれど、そもそもこのタイトルをみて本書購入を決めた読者は、このような背景知識はある程度頭に入ってる可能性も高い。

たしかに「はぁ、そうなんだ」と思うエピソードは多々あったのだけれど、ワシントンハイツ関連の記述はあまりに少なく、
占領の諸相の一つにすぎない扱いです。肝心のハイツについて掘り下げたものを期待すると、絶望的に物足りない。

さらにいえば、無用な引用が多すぎるとも思いました。アカデミックな匂いを演出しているにしても、そもそもアカデミックな
論文や作品こそ、引用対象は吟味すべきと思う。反対にノンフィクションなら、なおさら直接的な引用には気を使うべきなの
ではないか。ともかく、読んでいると、内容(本文のボリューム)を水増ししようとしてるんじゃないかという邪推をも引き
起こしかねないと思いました。

第二に、筆者の立場性が曖昧に感じた。

米軍の占領を結果よしとするのか、否とするのか、あるいはあくまで中立を保っていくのか。

ひょっとしたら中立を著者は掲げたのかもしれません。けれど、あまりにクセのある筆致(感情的にすぎる価値判断)が散見
するし、「ああこの著者は米軍占領へのルサンチマンがあるのだなぁ」としばしば感じさせる部分がある。それなら
それで立ち位置がはっきりしていいのだけれど、かと思ったら米軍占領の果実をやたら肯定的に描こうとするところもある。

ちょっと揺らぎが目立つと評者は感じました。

とはいえど、もちろん、はなから米軍占領史の諸相の歴史を期待する向きにとっては大いなる良書といえるのだと思います。
米軍占領史を知るカタログ的な立ち位置にある良書はなかなかないので、本書はその一冊になるのではないかとさえ思います。

ただし。のちのち文庫に落ちるような機会に本書が恵まれたとしたら、そのときはぜひタイトルを再考してもらいたい。
それはきっと売り上げにも、名実の一致にもつながると思うのです。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By OpenDoc
形式:単行本
すでに他の方がレビューされている通り、
「GHQが東京に刻んだ戦後」のほうがより実態を表していると思います。

終戦直後から接収解除にいたるまでの、(主として)東京のうつろいが詳細に記されています。

個人的に興味深かったのは、占領軍による全国的なホテル接収とその解除でした。
山王ホテルは廃業したとばかり思っていたのですが、
接収解除されず、結局そのまま米国(米軍?)施設となっていたのですね。

今の日本からは想像もできませんが、「戦後」は思っていた以上に続いていたのだなと知りました。
良書だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
教科書にしたいくらい良書
”ワシントンハイツ”とは聞き慣れない言葉だが、戦後の日本、特に東京を非常に
詳しく書いている。教科書として採用されても不思議はない。
投稿日: 1か月前 投稿者: ゆう
子供時代からの近隣住民にとっては懐かしい話
米国の上手く行き過ぎた成功体験ともいうべき占領政策の多くが紹介され、うなづく所も多々在りました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: YELLOWBIRD
素晴らしい労作だと思います。
学校ではあまり教えてくれない戦後日本のアメリカ占領時代。この本を読むと明治維新以来の国のかたちを大きく変えた大変革の時代であったことが良く理解できます。続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 閃閃
うーん
読み始めて、あれっ?と感じた。せっかくなので最後迄斜め読みした。結論を一言で言います。つまらなかった。何を言いたいのかわかりません。
投稿日: 9か月前 投稿者: Mallo
金網ごしの「ワシントンハイツ」は、憬れの的だった…。
敗戦とともにやってきた占領軍は、アメリカ軍兵士宿舎として
代々木練兵場を接収し、焼け野原の中に26万坪の別世界を作り
出した。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: やじうま
現在と戦後占領期をつなぐ一冊
戦後、日本の中にアメリカがどのように溶け込んでいったのかを、ワシントンハイツを中
心に眺めながら、日米関係が見えてくる本です。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: YSK
”紋切り型のGHQ批判ではない、日本人にとっての占領”を探究した労作
■概要... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: Ashurung
意外な東京の
トリビアとして面白かった。いつも行っている表参道や原宿にこんな歴史があったとは・・・。既に60... 続きを読む
投稿日: 2009/8/4 投稿者: ++JPRAW++
生活者の目線
昭和20年の表参道大空襲から東京オリンピックまでの時代を、生活者の目線から詳細に記した歴史書。現代日本の病理のひとつの端緒が描かれている。資本主義の誤謬と民主主義... 続きを読む
投稿日: 2009/8/2 投稿者: 1
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