著者の堀賢一氏は、日本を代表するワイン研究者で、前著『ワインの自由』やマンガ『ソムリエ』の監修、フジテレビの深夜番組『ワインのばか』の企画等で知られている。また、外国語でワイン評論を書き、海外で発表している唯一の日本人。『ワインの自由』の続編として出版されたこの『ワインの個性』は、前作を越える深い内容で、その情報量と洞察の深さに圧倒された。『ワインの自由』をまだ読んでいない方は、先にそちらをお読みになられた方がよい。冒頭のコラムのタイトルが「三つのバローロ」で、そのハードルの高さに驚く一般読者がいるかもしれないが、バローロが何かを知らなくてもよく理解できるように、平易な文章で書かれており、読後にはバローロが飲みたくてたまらなくなるだろう。日本のワイン評論に関しては、しばらく堀氏の独走が続くように思われる。読売オンラインに書評があり、参考になる。