今までのワイルド7の世界観を少しずつ継承した新しいシリーズです。
望月氏にピッタリの「単行本描き下ろし」方式にて1巻にきっちりまとまっています。
同じスピンオフ作の「ロゼ・サンク」は時間・頁数不足で珍しく望月作品としては今ひとつでしたが、本作は「新ワイルド7」や「飛葉」並みの品質は保たれていました。
今回は要人警護の任務を軸に徐々に明らかにされる巨悪の陰謀との戦い、2代目草波隊長の官僚主義との駆け引き、そして十代のガンマニアの少年が新メンバーとしてワイルドに迎え入れられる迄の成長物としても楽しめます。
氏の過去傑作「優しい鷲JJ」に出て来た「白骨街道」やトランスフォーマーの如き悪役のオリジナル・メカと、そして7の伝統となったサイドカー搭載マシンの武器がこれまた奇想天外で魅せます。
久し振りに7人揃ったワイルドですが、細かい特技や設定は数名しか触れられていない為、是非とも続刊で明らかにして頂きたいと感じました。
それにしても少年画報社を皮切りに、出版社と設定を変えながらも40年以上も刊行が続き、かつ面白いとは見事な限りです。
渋くなったと共に強さと優しさも健在な飛葉と再会出来て幸甚でした。
ただ、ラストには少し疑問が残りますが、今後の伏線と思えば納得出来る範囲です。
ファンの方には大いにお薦めです。
初めてワイルド7に触れる方も単独で読める設定なので安心です。