一般作品に隠された百合に萌える性質なんで、百合を前面に押し出した作品はちょっとな、と期待せずに読み始めたのですが、当事者の意思を無視して成年に達した男女は国が仲介して結婚しなくてはいけない、一度結婚したら離縁は出来ないという法律があるという背景設定が、登場人物が女性しか出てこない不自然さや同性同士が惹かれあう不自然さを巧くカモフラージュしてて、それどころか運命に抗う悲壮ささえ漂っていて大変面白かったです。
ただこの二人が国家の手を逃れてどうやって生きていくのか、そもそも生きていけるのかという点が大変疑問だったことを除けば、つまりここから先が重要なんじゃないのか!という疑問が著しく残るので☆一個マイナスしましたが、予想以上に楽しめました。冷淡なお姫様が懐いていく様子も大変可愛らしかったです。