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ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27))
 
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ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27)) [新書]

林 健太郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1963)
  • ISBN-10: 4121000277
  • ISBN-13: 978-4121000279
  • 発売日: 1963
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おすすめ 2007/2/6
By shohei
ローザ=ルクセンブルク、シュトレーゼマン、そしてヒトラーなど、

高校世界史で出てくるような人物を中心に、列伝スタイルで描くワイマール共和国史。

歴史の流れを、全て政治家・軍人の思想と政党の動向で説明するスタイルは、現代から見ると多少違和感も残るし、その点に限界もあるのでしょう。でも、いかんせん、面白い。

革命、民主化と混乱、国際情勢、と歴史の流れを丁寧に追っていって、数多くの人物の打算・希望・転落を冷静に描く。

そのうえで、「与えられた民主化」がかえって左右対立の激化を招き、ナチス台頭に至った経緯を淡々と論じます。

その叙述がまるで歴史小説を読んでいるような流麗さで、何とも痛快。

著者の経歴から見て、さぞかし共産主義への敵意がむき出しか、と予想しましたがそんなことはない。

むしろ現代から見れば、極めて公平な視点と言っていいでしょう。ちっとも古さを感じさせません。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白い 2009/11/22
By kumo
水木しげるの『劇画ヒットラー』を読んでこの時代に興味を持ち手に取ったのですが、ナチス時代の到来という破局に向けてひきずりこんでいくような迫力ある筆致で、一気に読まされました。

第一次大戦終結を社会主義革命に転化しようと一部極左派が蜂起→新政府はやむなく軍や右派義勇兵の力を借りて鎮圧→軍部・右派の力が強まりすぎて帝政派軍人による叛乱が起こる(カップ一揆)→軍が動かないので政府はゼネストを呼びかけて対抗し成功→今度は自信を持った左派の勢力が強まる……といった建国直後からの左右対立の悪循環に、厳しい講和条件やルール占領といった国辱、ハイパーインフレーションによる中流層の没落、世界恐慌による経済回復の挫折などが拍車をかけ、共和国を守ろうとする中間派はどんどん弱っていきます。一連の過程の叙述には、著者の、日本の戦後民主主義への思いのようなものも感じました。また、伝統的保守主義者から社会民主党、共産党に至るまでが、ナチスが国会で第一党になった後も、あのような粗暴なキワモノの人気がいつまでも続くわけがないと楽天的に考え、これを主たる敵として意識できなかったことについての、「現代大衆社会の政治運動において非合理的要素がいかに大きな役割を演ずるか、それは眼前に展開された事実であったが、その教訓を学ぶ心の用意は彼らにはぜんぜん存在しなかったのである」との嘆きは、5年後に東大紛争で監禁された人のものだと思うと、いっそう重かったです。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
非常に勉強になりました。冷戦下の臭いぷんぷんとも言えなくもないが、自民党の参議院議員に祭り上げられた著者にしては、かなり公平に論じていた。学生に読ませたい! 私は寧ろ当時の意外な立場の人々が、勇気を出してナチを廃除しようと努めていたことをレクチャーしていた点に少なからぬ驚きを覚えました。 ドイツ社民党がナチと共産党に攻め立てられ、じり貧化していく流れなどは、もちろん知ってはおりましたが、このレベルの本でここまでつまびらかに論じたものはそうそうないです。 あ、著者の政治的なスタンスがもろ出ているのが面白いが、山口定先生の『ヒトラーの台頭』を左にしてはなかなかの分析と評価する記述…時代を感じ、笑わせてもらいました! 今、著者が御存命ならば(笑)、著者はネット右翼の馬鹿者たちから左翼、左翼と唾棄されまくるのでしょうね。 まともな意見が左翼のレッテルを張られる今と、まともに異議を唱えたら、右翼分裂主義とか罵声を浴びせられた過去。
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