マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本を読むと、心満たされ落ちつく私がいることに
いつしか気づきました。
古典といわれる絵本を何十冊も書き、時として平板で少し古くさい言い回しなどに
違和感を覚えた時期もありました。
でも、今は違います。
ワイズ・ブラウンのことばは、やさしく明るくそして、揺るぎなくこちらの気持ちに
するりと寄りそってくれるようで、とても快いものです。
子どもたちがよく知っているものを題材に、ワイズ・ブラウン独特の
あの繰り返しのリズム。
声に出して読んで心地いい「詩」がたくさん収められています。
ちょっと掠れたような緑色を基調にしたレナード・ワイスガードの絵が、
落ちついた明るさをもたらしています。
どの詩も、安寧で豊かなイメージ。
でも、最後の詩は、力強く子どもたちだけでなく大人にも勇気を与えてくれるものです。
この人のすばらしさは、こうした生きることを疑わないひたむきな心にあるのだなあと
感じ入りました。