イギリスの新鋭作家の小説家の小説。全く知らない作家だったけど、書店で見かけて、帯の「サイコ・サスペンス×サイバーパンク×ラブ・ストーリーのかつてない融合」というキャッチに惹かれて読んでみた。
これがデビュー作ということだけど、期待以上に面白かった。あとがきによれば、この2007年に出版された作品は、サマセット・モーム賞を受賞し、アーサー・C・クラーク賞の候補作にもなったとのこと。分かる気がする。
作者は、1975年生まれで、以前はテキストを盛り込んだビジュアルアートを製作していたとのことで、この作品も途中で、その一端がうかがわれるようなアートが挟まれている。
読み始めるのに躊躇するぐらい分厚い作品で、読み始めても、最初に記憶喪失の主人公が、人の思考や言葉を喰う概念魚、鮫という謎を追いかけるまでの話は、よく分からず、あまり面白くないけど、人格転送の話が出てきて、ヒロインが登場してから俄然、面白くなってくる。
そこからの展開は一直線。ネタバレになってしまうので書けないけど、終わり方も良かった。
イギリスのSFもなかなかだ。