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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
つらい職業,
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レビュー対象商品: ローマ教皇検死録 (中公新書) (新書)
著者は神経内科を専門とする医師だが、余技として歴史上の人物の病気について研究している。本書はローマ教皇の病気や死因についてさまざまな側面から語ったもの。「検死録」とはいうものの、特定の教皇を取り上げて、死の原因を詳しく診断するわけではない。暗殺の疑いを述べたり、ローマに多いマラリアについて説明してる。ヨーロッパの医学と死について総論的・エピソード的にまとめた一冊と言えよう。その点では少し物足りなかった。 しかし非常に面白い本。きちんと現代の医学に裏打ちされた内容だから、読んでいて納得させられる。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
地味だが興味深い、充実した内容の本,
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レビュー対象商品: ローマ教皇検死録 (中公新書) (新書)
先生の著作を読むのは、学術論文を別にして数冊目である。岩波新書の「神経内科」「脳と神経内科」は私にとって身近すぎたし、中公新書「ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足」は、内容に水増しが感じられてあまり感心しなかった。それに比べて本書は非常に地味な題名で、つい最近まで出版されたことすら気づかなかったのであるが、興味深く、内容も濃い。私が読んだうちではもっとも完成度の高い作品である。今は神格化されて語られるローマ法王(教皇)も、昔は暴君だったり策士だったり卑劣漢だったり、要するに世俗にまみれた政治家に過ぎない時代が長くあった。歴史に残る彼等の死因にからめて話が進むが、むしろ本書は、神秘のベールの向こうにあった聖職者たちの赤裸々な列伝、と言った方が適切である。そのギャップが我々凡夫の興味を引くのであろう。大変明快な文章であり、最後まで苦もなく読めた。医学に興味がない人にも、読み物としてお勧めである。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
高評価に違和感,
キッズレビュー
レビュー対象商品: ローマ教皇検死録 (中公新書) (新書)
魅力的な書名から、少なくとも10名前後の教皇の死因を批判的に検討している本を想像したのですが、そうではありませんでした。 西洋中世、近世におけるマラリア、ペスト、輸血の試みの可能性、など 日本語の他の概説書にも見られる内容が結局、中心となっているように思います。 本書中「中世では」という但し書きの後で、 いろいろな事項が説明されていますが、 地域も時代も広大な中世ですから、 著者の記述が常に妥当ではない所が何箇所かありました。 中世、近世の西洋医学史については初めて、 という方には刺激のある本だと思いますが、 正確な知識を吸収するため、というより、 面白い時間を過ごしたいという目的のために よりかなった本なのだと思います。
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