ローマの建国伝説から、カエサルやアウグストゥス、さらに五賢帝時代をへて、帝国の崩壊までの流れを分かり易い言葉で解説してくれます。
約200ページにまとめあげているため、情報量としては、高校世界史のレベルよりも内容を掘り下げています。ローマの歴史の基本中のキホンを知るための本なので、登場人物や出来事の詳細についてクドクドと書かれてはいません。
ヒストリーチャンネルや高校の教科書でしか勉強してない私は、いまいちローマの発展のしかたが頭の中でまとまらず、「ルビコン河を渡るカエサル」とか、「自省録を書いた哲人皇帝マルクス・アウレリウス」など断片的なことしか知りませんでした。
とにかく文学・哲学・娯楽作品には、ローマ時代を題材にしたものが多いです。
ハンニバルとかブルータスとか、ローマ総督ピラトとか皇帝ネロなど、有名人も多いですので、だれがどの時代に活躍したかが分かって、今後の西洋思想を読むうえで絶対に役立つと信じています。
読んでみると、あのローマの有名な円形闘技場(コロッセウム)が、どの皇帝が建造したものか、そしてローマ帝国のどんな時期にできたかということまで、やっと分かりました。
本書はそんな初学者に最適です。ローマが地方都市からどうして巨大帝国にまで発展でき、王政・共和政・元首政・僭主政などさまざまな国制を経験していくのか、簡単な流れといっても、重要な出来事の因果関係を踏まえながら、確かめることができる内容です。
数ページおきに地図や文化財の写真が掲載されており、イタリアに行ってみたくなるかもしれません。少なくとも、イタリア旅行の前には、本書に書かれたくらいの知識をしいれておけば、同行者に自慢できると思います。