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本書の最も注目すべき点は、ローマ帝国内で崇拝された東方起源の神々を取り上げることによって、前述2つの課題を見事にクリアしていることです。特に後者については、ローマ帝国最盛期の版図の広大さを考えるならば、重要な研究テーマであることがわかるというもの。
記述は整理されていて、平易で読みやすいということも十分評価できます。簡潔すぎるという印象もありますが、いきなり難解な本に取り組むよりは絶対良いと思います。
帝政期に入ってから盛行したエジプトのーシス崇拝や、ペルシアのミトラース教、シュリア系エラガバル神やユダヤ教、グノーシス主義、さらに「星術」、等々といつた当時のヘレニズム化した諸宗派ついて簡潔かつ読みやすく記されています。
ただ、神名・人名・地名などのカタカナ表記が統一されてらず、母音の長短に至っては可成り「いい加減」な点、些か問題だと言えましょう。
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