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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「ローマ人の物語」副読本,
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レビュー対象商品: ローマ人への20の質問 (文春新書) (新書)
大著「ローマ人の物語」を一年に一冊のペースで発表する著者が息抜きに書いたもの。ローマ帝国に関する一般常識のウソを指摘した著作である。著者はローマ人に好意的であるが、決して“えこひいき”しているわけではない。本人の弁によると「ローマ時代がすべて良くて後代がすべて悪い、と言っているのではありません。後代がすべて良くてローマ時代はすべて悪い、とする考え方には同調できないだけなのです」ということだ。 たとえば、「共和政時代には自由があったので才能豊な人材が輩出したが、帝政時代に入って自由が失われた結果、人材の面でも貧弱化した」という見解を良く目にするが、これは誤解である、と著者は言う。帝政時代になって失われた自由というのは、実は元老院の国策決定の自由にすぎない、この見解を最初に言い出したタキトゥスも元老院議員の一人だったことを割り引いて考えなければならない、というのだ。 ローマ帝国に関する最大の疑問は「なぜローマは滅亡したか」だ。「堕落する一方のローマを清新なキリスト教徒が救おうとしたが、時すでに遅しで、堕落の度合いがより強かった西ローマ帝国は滅亡した」という支配的な考えに、当然著者は異を唱える。その根拠として、この時期は姦通も離婚も減少し浪費も沈静化してローマ人の生活はより健全化していた、と述べる。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
古代ローマに関する本の落穂拾い(3),
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レビュー対象商品: ローマ人への20の質問 (文春新書) (新書)
ローマ人物語シリーズが昨年完結し、今年は寂しい思いをしています。改めてシリーズを読み返すのもいいでしょうが、シリーズ横断的にいくつかのテーマについて考察してみてるのはいかがでしょうか。本書はそういった視点を20個提供してくれます。この本は作者がローマ人の物語シリーズを書き進めている真最中、2000年に刊行されましたが、それまでのシリーズの要約ではなく、ローマ人の諸悪なるもの、富の格差、古代ローマ人と現代日本人の共通点、都市と地方の関係、ローマ法、パンとサーカス、奴隷、女、蛮族、そしてなぜローマは滅亡したのか、といった多くの日本人が抱くであろう質問に対して作者の答えをまとめています。全体的にローマの退廃といった偏見に対して否定的であり、階級間の移動の自由がローマ人の活力を生み、その活力が失われたのが滅亡の原因だろうと推察して2002年から始まるシリーズ第11巻以降を予告する内容で締め括っています。一味違った切り口での古代ローマ史へのアプローチは、ローマ人物語シリーズをまだ読んでいなくても、もう読み終えていても、新鮮に感じられるでしょう。お薦めの1冊です。
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
通勤電車の中でローマ人に会った。そういう一冊です。,
By sumika (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ローマ人への20の質問 (文春新書) (新書)
この本の20の質問は、長大なローマの歴史を気軽に覗かせてくれる。しかし!いとも易々と質問に応じるかに見える著者が、本当に全てを明かしてくれているかといえばそれは大間違いだ。読み終わる頃にはさらに多くの疑問が湧き、物足りない気分に浸される。ローマ人の寛容さ、生活の楽しみ方、人間臭さこそが、帝国の繁栄につながったといわれると、そんなことは誰にでも・・・と思ってしまう。が、同じ凡人ならなぜ私達にはローマ帝国がつくれないのか!!吊革を握って揺られながら、遠くのローマ人をもっと知りたいと思った。
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